先日、オリックスが1イニング4つの3塁打で72年ぶりの日本記録を樹立した。
このイニングは3塁打だけでなく、2塁打も多く飛び出し、ホームランなしで
1イニング7長打という袋叩きだった。
3塁打は出にくい。
球場が両翼100メートル程度、最深部で120メートル程度と決まっている中で、
27.4メートル×3を走り抜けることは難しいということだ。
サイクルヒットでも3塁打が最も出にくく、
記録に届かないのは3塁打が出ないからということが多い。
ホームランは狙って打つことがあるが、3塁打を狙って打つなどということはない。
右中間方向を狙って打つということはあるが、それは3塁打を狙ってのものではなく、
試合の状況からそっちへ打つことが得策と思うからするだけで、
3塁打を打つためにやっているわけではない。
ホームラン王が40本、50本となるのに、3塁打は昨年、上林が放った14本が
歴代4位の記録だ。
プロは長打を警戒して外野は深い。
フェンスの数メートル手前が定位置となる。
したがい、外野の間を抜けた打球にも早く追いつくことができ、打者走者は
2塁までしか到達できない。
逆に、外野の頭を越える打球が少ないと判断する高校野球では3塁打が出やすい。
外野手の定位置は浅いので3塁から最も遠い右中間を抜ければ、ほぼ3塁打になる。
それが1イニングで4本も飛び出した。
オリックスは昨年も1イニング3塁打3本のパ・リーグ記録を樹立していた。
このイニングでは、
パカパカ外野の間を抜けて行った。
それには、理由があり、それはこの外野手の守備位置による。
明日へ。
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