中京は、6回1死満塁の場面、岐阜大会から3番を打っていた4割バッターで、
この試合8番に下がっていた選手に代打を出して勝負に行った。
おそらく、代打の時点でタイミングによってスクイズを仕掛けようと思っていたはずだ。
ところが、痛いサインミスが出てしまった。
高校野球の早いペースでは複雑なサインは見間違えるし、見落とす。
サインと言うのは、大事な場面でこそ出るし、複数人が把握して動く連係プレー
なので、意思疎通ができていないと痛いミスということになる。
最近はランナーが、ベンチをしっかり見られる状態になるのを打者が
指さし確認のようにしてから、さあ、ベンチに目をやり、
出してくださいとしているチームをよく見かける。
そして3点目はセカンドのミスだった。
その前のプレーでセーフになったものの、超うまいプレーをしていたということは
守備力の高いセカンドだっただけに、ここでも痛いミスだった。
明らかに自らで大きなミスをやらかしてしまった場合、本来は勝てる試合では
ないはずなのに、中京打線が東海大相模を粉砕した。
そして、エース・不後が真っ直ぐでも変化球でも東海大相模を圧倒した。
東海大相模がやりたい野球を中京がやり、力でねじ伏せたという試合だった。
東海大相模は重量打線らしく、右バッターの一発で勝ち越したものの、
左バッターはボール球を振らされたり、芯に当てられなかったり、振り遅れたり、
まったく歯が立たなかった。大型チームにありがちなもろさが見られた。
ところで、この中京学院大中京は、中京高校として知られていた。
そして愛知の中京大中京は言わずと知れた高校球界の超名門・中京商だ。
岐阜の方は創立した時、中京高校ではじまり、中京商が中京高に改名することで
中京商に一旦なったそうだ。その後、愛知の中京が中京大中京にしたから
岐阜は元の中京高に戻した。そして最近、中京学院大中京になったそうだ。
オールドファンは中京商、中京高がいい。
まあ、学校は野球部のためにあるわけじゃないけど。
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