明石商―光星
試合日程が詰まるので、お互いエースを温存して始まった試合。
日程の短いトーナメント戦はどうしてもピッチャーの使い方に苦労する。
そして、その起用の出来、不出来が勝敗を決める。
明石商は立ち上がりに点を獲れ、序盤で最大5点をリードできたことが有利にはたらいた。
中森を温存しているだけに、先に点を獲り、できるだけリードしたい理想の展開
になった。
狭間監督が6点は取られると思っていたと言っていただけにさっさと6点を獲ったこと
は願ってもない。
これがワンマッチでやっていれば、結果は違ったものになる。
光星が勝つというわけではないが、ゲーム展開は全く異なる。
光星は8回、1点ビハインドの1,3塁で2死から1塁ランナーが動いた。
ディレードで仕掛け、恐らく狭殺プレーの間に1点を獲るダブルスチールだったのだろう。
ところが、この時の明石バッテリーは2ストライクから1球高めの釣り球、見せ球
だった。このタイミングで仕掛けたのは作戦としては失敗という見方ができよう。
明石商としてはラッキーな作戦をしてくれた。
立った状態で受けるキャッチャーは3塁ランナーを見やすいし、
2塁へもしっかりステップできて放りやすい。
内野手も釣り球ならランナーの動きを見やすい。
春、夏ともにベスト4以上のチームは明石商だけとなった。
監督が出来過ぎと言うように、春も夏も甲子園ベスト4ということは大変なことだ。
そして、見事なチーム作りだ。
春、夏連覇するようなチームは実力者を全国から集め、あるいは、予算が避けるので
有能な選手がそこで野球をして、実力を高めたいと集まってくる。
明石商は公立校だ。
ということは、今年、最も実績を残したのは明石商と言える。
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