佐々木の球威ならストライクコースにどんどん投げ込んで行っても、そうそう打たれはしない。
変化球があることが印象付けられると、ど真ん中のストレートでも振り遅れる。
佐々木で懸念されるのはコントロールなので、コーナーや配球を意識せず、
どんどんストライクを投げ込んだらいい。
これが、パワーピッチャーのみできる芸当だ。
捕まったら、後ろにも一流ピッチャーが控えているから大丈夫だ。
と思ったら、また手のマメを気にして、1イニングで降板してしまった。
2番手は西を持ってきた。この大会、西に頼る、フル回転だ。
フル回転はいいが、回またぎで毎試合使うのは避けた方がいい。
毎試合使うにも2イニングくらいにとどめてあげたい。
それは、疲れがどうこうということではない。疲れなどは別に構わないし、
選手は使ってもらえるなら疲れなどどうでもいい。
それより、ケガをしないかだけが気にかかる。
佐々木のマメくらいの話ならいいが、肩ひじへの負担だけは気になる。
これまで相手ピッチャーに左が多くとも、左打者が上位を占めていた日本打線。
韓国は右ピッチャーなのに、右打者の西を5番に置くという首をかしげたくなる采配だ。
各選手の調子を鑑みての並びと言うことなのだろうが、右対右、左対左を軽視している。
それとも予想が外れたのだろうか。
韓国によく見られる大振りで遠回りするスイングが、このチームにも見られる。
こういうスイングをしてくれれば、与し易い。
一発には気をつけなければいけないが、さほど恐怖はないはずだ。
打線が先に点を獲っていってあげれば、ピッチャーは攻めの投球ができる。
ストライク先行の投球ができる。そうすると、どんどんペースがよくなるはずだ。
同点となるサードゴロに石川は2塁ランナーが気になったか、
ワンバウンドで投げるかダイレクトで投げるか迷ったか。
相変わらず、内野陣にほころびが続いている。
これは、ミスではあるが、失くせと言っても仕方がないところなので
どういう守りをするかということをチームで突き合わせておきたかった。
この場で何度も記してきた、中継プレー、走塁など、できることと同様に
チームとして方針を確認することだった。
西の返球は見事だった。
完全にサヨナラを覚悟した打球に、体が右へと流れながらよくワンバウンド返球をした。
西のピッチャーとしての体や肩の強さがこの場面で生きた。
超ビッグプレー。
大会通じて守備のほころびで敗けた。
日本のピッチャーは、いつも世界を相手にしても大量失点は許さない。
今年のチームはそれを援護できない打線に映った。
ただ、それも仕方がない。不慣れなことが多いので、点が獲れないのははじめから
わかっている。だから、守り、走塁、ミスというところが勝負になる。
これからの高校生の国際戦におけるチーム作りを再考するにいい教材になっただろう。
左打者偏重、いくつもの守備を兼任のチーム作りはベストチームとは思えない。
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