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日本シリーズ第3戦 とりあげられない多くのミス ソフトバンクは昨年から7連勝

初回、いきなりエラーの牧原はミスとしていいだろう。

ファーストの中村もアウトにしに行ったから後ろに逸らしたのだろう。

ファーストアウトを諦め、捕りに行っていたならばもっとジャンプしていたように見える。

少ないジャンプでミットの先で捕りアウトにしに行こうとしたが、先端に当たった送球を後ろへ逸らし、2進を許した。

もしくは、楽に捕りに行ったか。

いずれにせよ、中村も捕るだけなら後ろ逸らすほどではない送球だった。

このプレー、中村のエラーでもある。

 

ソフトバンクとしては初回にいきなりエラーが出ても余裕しゃくしゃくだ。

これが巨人だったら、観ている誰もが巨人はだめだな、今日も負けか、と一気に暗くなるところだ。

そして初回で勝負が決まってしまいかねない。

 

牧原と中村はミスでいいのだが、松原のバントはミスと言っていいか?

バントは決めて当たり前の概念があるから、これをミスとして済ませてしまう。

ただ、バッテリーをはじめ内野陣もさせないようにする。

ピッチャーが打者を抑えようと投げてきて、打者が三振したら打者のミスとはあまり言わない。

やらせないようにした投球にバントがうまく行かなかったことがミスだろうか。

対戦型のスポーツは相手のミスを誘発するように手を打つ。

試合はお互いの失敗を繰り返して進む。逆に見れば、やらせないようにして、あるいはこうしてやろうとした

成功が積み重なり進む。

だから送りバントが成功しないこと即、ミスとは言い切れない。

 

ただ、この場面、バントされてもいいと思って投じた可能性は大きくある。

とりあえず、初回のアウト1つが欲しいと投球した可能性が高い。

そういう面で言えば、松原のミスだ。

そして、左ピッチャーの左打者は右ピッチャーに比べ打つことも含めバントもやりにくい。

そういう面ではこの打線を組んだ監督のミスであり、この作戦をとった監督のミスと言える。

 

そして、この時のソフトバンクの狭殺プレー。

吉川が戻るところで松田がセカンドへボールを渡せば、2人をアウトに出来た可能性もある。

ところが、セカンドベースカバーが誰もいなかった。

セカンドがバントシフトでファーストベースカバーに走っていたからだ。

慌ててセカンドの周東がセカンドベースカバーに走った。

ファーストはバントへ前進していたので、これまた慌ててファーストベースカバーへ戻った。

ミスとも言い切れないが、もっとうまく守ることはできた。そうすれば、一気に2走者を

アウトにすることができた。だから、ソフトバンクの守備も甘かった。ミスだ。

狭殺プレーのバリエーションをプロはどこまで反復しているのだろうか。

ソフトバンクはミスしても巨人が拙攻してくれるから全く慌てない。

 

中村のホームランの前の周東のセカンドゴロ。

二戦目と同様に捕ったからには、アウトにしたかった吉川が傷口を広げた。

2020-7-6 飛びついて捕ったがために傷口を広げる

 

左ピッチャーに左の代打を出す巨人の戦略はプロの野球ではない。

右の代打の駒がいないからなのだろうが、左の代打しかいない巨人の選手層の薄さなのか、

監督の采配ミスなのか。

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