野球はピッチャーによる競技だ。
野球はピッチャーひとりのおかけで勝つことがあるが、 野手一人のおかけで勝つということはない。
4打席連続ホームランを打ってもピッチャーが崩れれば勝てない。
逆に野手が何もしなくともピッチャーが抑えれば、負けない。
そう考えれば、ピッチャーの年俸が高くなるはずと思われるが、2020年の年俸で4億を超える選手は
野手の方が多い。
その野手達は当然、チームの主力で、長くレギュラーとして活躍している選手たちだ。
だから、野手は長くレギュラーとして年数を重ねることで年俸を増やしてきた。
イチローのように前人未到の記録でいきなり出世して、タイトルを常に取っていくということがないと
一気に年俸が上がるということはない。
ピッチャーは、毎日試合に出られない。
毎日出るピッチャーは短いイニングしか投げられない。
野手は毎日、試合に出られるが、少なくとも捕手を含め8人を必要とする。
そして、守備は9イニングで続けられるが、打席には8人の間を置かないと回ってこない。
だから、ピッチャーが毎日、投げられれば、チームに1人いればいいことになり、
年俸は高くなるだろう。
そして、打つ方も9人で構成されなければ、つまり1人の打者が何度も打席にはいることができる
というルールになれば、1人の野手の年俸がとてつもなく高くなるだろう。
野球はピッチャーが主導権を握り、ピッチャーの意向によって投じられた球を打者は
それに対応して打つことになる。打者が受け身という見方ができる。
打つことは攻撃といい、本来受け身ではないはずなのにおもしろい競技だ。
1人に打者が何度も打席に立つことができれば目が慣れてピッチャー有利は大きく揺らぐことになる。
チームスポーツとして多くの人間が出場した方がドラマは起きやすい。
競技性とエンターテインメント性を持たせるために考えたルールなのだ。
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