昨日のヤクルト‐阪神で2塁ランナー・近本が紛らわしい動きをしたことにより、
不正行為の疑いをヤクルトベンチから声が発せられると、阪神がそれに声を荒げて呼応した。
さらには村上が阪神ベンチからの荒い声に、「あかんすよ!」などと返したことで
両軍監督と審判による事態収拾という場面があった。
近本がリードを取った際、左腕を2塁ベースの方へ伸ばし、また膝に乗っけたかと思ったら、
2度、3度と2塁ベースの方へ伸ばす行為をした。
これをサインやコースの伝達に見られた。
昔の野球では2塁ランナーが左腕を伸ばせば、キャッチャーが右打者の外へ構えたということ、
右手を伸ばせばその逆、と指示をするのは珍しい行為ではなかったし、多くのチームでは
野球戦略の1つとして指導されていた。
見方のひとつとして、近本は2塁ベースとの距離感を測っているというものがあるが、
プロのしかも、走塁に秀でた選手がそんなことをする必要があるとはとても思えない。
少年野球で、まだ野球に熟達していない頃は、よくベースを気にして「リー、リー」なんて言いながら、
おどおどした雰囲気をどこか感じるランナーを見かけたものだ。
しかし、プロの選手がリードをとる際に腕で距離感を測るなんてことはない。
今回のこの動きの真相は本人とチームしかわからない。
おそらく伝達行為はなかったと思われるが、それにしては近本は何のためにあんなことをするのだろうか。
今ではこういった伝達行為が不正とされ、卑怯な行為とみなされるようになった。
科学技術を駆使しての情報合戦に行き過ぎが懸念するため、どこかで歯止めを掛けなければいけない、
機械を球場に張り巡らせてやってはだめ、としてもこれは主催者である球団の行為を徹底監視は不可能ということになるから
それだったら、そもそも選手やコーチなどの伝達行為、サイン読み取りすらダメとせざるを得なくなった、
という流れに思われる。
つづく。
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