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また起きた 9回2点差以上でのランナー憤死

昨日のヤクルト‐阪神でまた起きた。

9回ビハインドの阪神が無死1塁からライト前ヒットで3塁タッチアウトとなった。

2点差以上ある最終回のランナー憤死についてはこの場で何度も触れてきた。

1塁ランナーがホームに還って来ても、まだもう1点獲らなければいけない。

後ろのランナー、つまり打者走者が還って来なければ意味がないのだ。

1塁ランナーが無理して走る必要はないということ。

 

解説の古田はビッグプレーと言っていたが、ヤクルト側から見れば最高のプレーではある。

しかし、阪神側からすると無死2,3塁となるか1死2塁となるかの紙一重のプレーではない。

ここは安全策を選択する場面であり、試合として勝負としてもビッグプレーが登場する場面ではない。

 

2点差の9回で熊谷は2塁でも3塁でも一緒だ。

この場面、1塁ランナーの熊谷が3塁へ走ったおかげで、バッターランナーが2塁を狙うことができた。

3塁セーフであれば、同点の可能性が高くなるから、そこまで考えて無理をしたという戦術もないことはない。

しかし、優先されることは、なによりもアウトにはならないということだ。2点獲るために。

 

熊谷には2,3塁の形での状況打開の場面をつくる、という意識より代走で出たことで

自分の脚をフルに使おうとしたという意識が働いたと思われる。それはイキッてしまったということだ。

そのあとの近本の3塁へのタッチアップもしなくてもいい走塁だ。

楽にセーフだから行っていいのだが、セーフティに行かなくても試合には影響しない。

 

矢野は悪いとは思わない、と言っている。

それは上記のように2,3塁にできれば、一気に同点から逆転の可能性が広がるからだ。

そしてそれが通用するのはプロのシーズンが長いから。

これが一発勝負の国際戦だったら、この走塁は激しい非難となる。

そして積極走塁や送球を褒める意見も出てきて、逸れたら同点の場面だから行って良かった、

いやダメだ、という論争になるだろう。

しかし、この場面はランナーを溜める場面。安全策をとる場面なのだ。

 

その前の7月6日にヤクルトのファースト・オスナがゲッツーを完成できなかったというプレーがあった。

プロの内野手の動きではなかった。プロのプレーではないものをところどころで見かける。

またつづける。

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