今朝の準決勝、フランス対モロッコの先制点はスルーパスを阻止しようとスライディングを仕掛けたDFが
ボールに触れることができなかったことにより生まれた。
これによりDFが一枚はがされ、ゴール近くまでボールを運ばれることになる。
このDFがパスカットしていればファインプレーだが、それができないと一気に大ピンチになる。
安全に行くなら通常はボールに向かわず、相手選手につくことが求められる。
相手に付けば、例えボールを奪えなくてもゴール近くへ運ぶのに時間をかけられるので
その後、抜かれたとしても失点の確率は下がる。
また、抜かれなければ相手はクロスを上げることを選択し、それはドリブルで運ぶより得点の確率は低い。
しかもサッカーは1点が重い。
思い切ったパスカットのプレーがモロッコには致命傷になってしまった。
シュートの瞬間やラストパス、派手なプレーが取りざたされるものだが、そこに至る大きなプレーがある。
この得点シーンで一番大きかったのはこのDFのスライディングがボールに届かず、
フリーにさせてしまったことだった。
野球においても得点になるには伏線がある。
最たるものはカウントだろう。カウントの作り方がバッテリーと打者の双方にあり、
これにより配球が決まり、打者はバッティングを決める。
その他にも守備の中継プレーや走塁がある。
一つの例としては、中継プレーにおいてカットラインは先のランナーを進めないためにつくるが、
カットマンが機転を利かせて後ろのランナーを刺しに行くカットラインをつくることもある。
これにより、後ろのランナーを刺すことが出来れば、アウトカウントが増え、ランナーが1人少なくなる。
次の打者にタイムリーが出たとしても1点少ない失点で済むというケースは多々ある。
中継プレーもモロッコのDF同様あまり取りざたされないが、勝負に大きく影響を与える。
そして走塁だ。
これについては来週へ。