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佐々木といえど本気で投げるからパーフェクトが成し得る 肩、肘への負担

佐々木はパーフェクトピッチングの中、9回あたまからスパッと降板したわけだが、

この時の判断のものさしとしたのは球数だ。

100球前後で降板という、今では一般的となった指標だ。

球数を重ねると肩、肘への負担が増し、壊れる。

 

全力投球を重ねて行けば必ずいつか壊れる。

良いピッチャーほどチームは投げてほしくなるので球数は重なる。

すると、良いピッチャーほど壊れる可能性が高くなるということになる。

これまでの名ピッチャーの多くが壊れて来たし、現役ピッチャーのダルビッシュや大谷、前田も

メスを入れている。

 

だから球数には最も気を使い、どんなに良いピッチングをしていても、そこに記録がかかっていても、

チームの勝利が目の前でも、球数が優先されて降板という判断になる。

昨日も記したが、佐々木を9回も登板させて、力投せずキャッチボールのように投げて、

つまり通常、ピッチングした後に行うクールダウンをマウンドでさせ、ヒットを一本でも打たれれば、

みんなが納得して、残念でしたということになった。

しかし、8回終わって降板すれば記録が続くのでまた仕切り直して次回からということにもなる。

井口は球数を重ねず、記録が続くこの方法が最適と判断した。

 

異次元の投球をする佐々木だが、それも真剣に、打ち取ろうとするピッチングをしてこそ

成し得る。

5割の力で5割の打者は抑えられるとか、8割の力で8割方、打者を抑えられるというものではない。

10割の力なら10割抑える、つまりパーフェクトができる。

 

イチローは高校生のピッチャーに手を抜いても打てるというものではない、という主旨の

発言をしていたこと記憶している。

つまり、全力で相対せば、高校生のピッチャーなら5割もしくは7割とヒットになるだろうが、

5割の力で3割ヒットすることはできない、ということだろう。

全力で行って高確率となるが、幾分手を抜けばその確率は途端に急落するということだ。

 

そしてマウンドに上がれば打者を抑えるという気持ちになるから、力が入り、それは

肩、肘に負担を課すということになる。

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