佐々木がパーフェクトピッチング2試合もつづけるなどという異次元のピッチングをしたことで
佐々木の凄さが一気に浸透した一方、パーフェクトが身近なものになってしまった。
パーフェクトなど実力差がある高校野球でさえ、まずお目にかかることができないのに
その難しさや希少性が薄れてしまった。
佐々木の凄さが浮き彫りになる一方、大記録が身近になってしまったということだ。
パーフェクトが話題になるところで、一般にはどういう記録なのか分からない人も
多く耳にした。
一人もランナーを許さないピッチングのことであり、9回27人を全てアウトにとることという
定義を説明することになる。
パーフェクトが話題になると、対になるのがノーヒットノーランだ。
パーフェクトの次の大記録だが、こちらは年に数人が出ることも珍しくない。
パーフェクトは一人のランナーも許さない、文字通りパーフェクトなのだが、ノーヒットノーランは
四死球やエラーのランナーは許される。
一見するとそれだけの差と捉えられそうな気もするが、その難度には大変差がある。
ノーヒットノーランが毎年のごとく出現するが、パーフェクトは28年ぶりだ。
達成者も90年近い日本プロ野球の歴史で10数人。
北米リーグでも1世紀半ほどの歴史の中でたった20数回。
単純計算で6年に1度くらいのペース。
年間2000試合で換算すると、昔は球団や試合数、いろいろ変わっているが、
12,000試合に1度くらいのペースでしか達成できない。