U-18の世界大会となれば日本の野球は成熟度が高い。
それは戦法の引き出しについてと、戦況に応じた戦略といったところだ。
これらで必ず差が出る体力をカバーし、世代によっては劣っている力量をカバーする。
今年の日本代表の力量は例年に比べ、劣っている印象だ。
それを野球成熟度で対する。
各国の選手は日本の高校生では絶対しないことを多くする。
つばをはき、中にはカ゛ムを噛みながらやっているようにも見える選手がいる。
ファールを打ち一塁まで行っても、歩いて打席へ戻ってくる。
審判へ食って掛かることもあるし、デッドボールや接触があっても謝らない。
これらは文化が違うので、良い、悪い、で簡単に片づけられないが、少なくとも日本の高校生の方が
いい面が多い。
ただ、いつでも急ぎ、駆け足を怠らない日本の高校生は野球という技術だけを考えれば
発展を妨げている。
日本ではゆっくりやることは全て悪とされるので、ゲーム中に考えるとか、間を使うとか、
駆け引きといったところについては成熟しない。
したがい、これらの面では海外チームに劣り、いつまで経っても追いつかない。
これらの所作を取り入れれば、さらに強くなる。
細かいプレーについては、日本は強い。
それはいつも自チームで練習を重ねているからだ。
この年代の世界のチームは日本ほど細かくなく、てきとうで大雑把な野球をする。
日頃の練習から間を使い、考え、ゆっくりやることを覚えたい。
しかし教育の一環である高校野球はそれを許さない。