前回、代表選考の偏りを指摘した。
采配についてはまず、上位5人に左打者を並べている。
東京で行われたリーグ戦と準々決勝は相手が格下だから、これでも良かったのだが、
それによって勝ってしまったから換えることが難しくなり、準決勝もそれを続けざるを得なくなった。
もしくはその成功が正しいと思い込んでいた。
準決勝以降、一流の左ピッチャーが出てくると当然、左打線はつながらなかった。
一流の打者ばかりでも、左ピッチャーに対したら極端に確率が落ちるのは自明だ。
史上最強とも言われた選手たちでもそうなのだから、左ピッチャーが来ることがわかっていれば
史上最強でない右打者を並べた方がいいのだ。
せめて左だけで組まず、あいだに右打者を入れなければいけない。
しかし、右打者を選考していないから守備との兼ね合いもあり、そういう打線は組めない。
だから宮崎、塩見、浅村、松本あたりは候補になったはずだった。
ところが右ピッチャーに代わったところで今度は右打者を代打に送る、という
まるで方向定まらない采配まで見せた。
左打者を先発で使い、守備や走塁を期待した選手を招集したので代打には右打者
が残ることになる。
だから打力の劣る打者、つまりキャッチャーの所に代打を出そうと思えば牧や山川となり、
相手のピッチャーの左右に関係なくなってしまう。
キャッチャーの代打で言うと、メキシコ戦の7回、3点ビハインドの場面で右ピッチャーに
対して先頭の甲斐に代打を出さなかったのはどういう理由だろう。
吉田のホームランが出て、追いついたのがこの7回だった。
2死から近藤、大谷がつなぎ、左ピッチャーのチェンジアップを吉田がとらえた。
代打を出さなかった理由は先頭打者だからだろう。
次の回にランナーがいる場面では、当然ながら甲斐には代打で山川が犠牲フライを打っている。
つくづく振り返ってみると選考から選手起用がダメだ。
同じことがピッチャーの起用にも見られる。
明日へ。