ベース踏み忘れ、と表現されるものは
忘れたのではなく、踏み損なったものという事を記した。
外野への飛球に、抜けると思ったランナーが加速していたところ、野手に捕られて、
あるいは捕られそうと判断を改めさせられて、あわてて戻ろうとベースを踏まずに帰塁する行為。
たまにプロでも見かけるプレーだが、これは踏み忘れ、と言ってもいいかもしれない。
踏む意志がないのだから、踏み損ないではない。
中には、踏まなくていいもの、と思っているのかもしれない。
もしくはどうやって戻るのかルールがあることを知らないのかもしれない。
これは踏み損ないではないし、踏み忘れでもなく、何も知らないボーンヘッドか。
そして、この夏の地方大会では初めて見るシーンがあった。
山梨大会の準々決勝、二死満塁、サヨナラの場面でのセンター前へのゴロに、
一塁ランナーが二塁へ到達せず、サヨナラ完結、試合終了としてしまった。
一時は球場中のほとんどの人が試合終了と思ったところ、気づいた守備側は二塁フォースアウトを
実行して、同点のまま試合続行となってしまった。
これも踏み損ないではない。
踏み忘れ、の方が表現は近いが、それよりもボーンヘッドと言った方がいいだろう。
ただ、ボーンヘッドというと、その瞬間だけ間違えた、という印象があるからその意味で言うと
これも違う。
このケースは完全に思い違いか、知らなかったか、浮かれたか、というところだから。
それにしてもサヨナラをせっかく決めたのに、こんなことで振り出しになるのは
味方なら憤慨、敵は奇跡だ。
当該選手は居場所がないほどの心地だったはずで、味方は皆、責める気にはなっても、
慰める気にもならない。
フォースの状態では次の塁を踏まない限りインプレーということを普段意識しないからだろう。
サヨナラの場面でしか、これは起きえないから経験がないかもしれないし、
普段から意識しないから考えが及ばない。
そして極限の状況でやはり浮かれたのだろう。
冷静に考えれば、次の塁に行かなければ、とわかるはずだ。
中にはわからないでプレーしている名門校の選手もいるか。


