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一生懸命やることがチームへの裏切りとなる走塁

プロでも見られる走塁の愚行。

高校野球地方大会での結末に、レフト前ヒットで二塁ランナーが三本間で狭殺というものがあった。

スコアは7-5。

つまり、2点差があるのに二塁ランナーが回ったのだ。

 

2点差以上ある最終回に、1点獲るためにアウトになるタイミングでホームを狙う必要は全くない。

この回は2点獲らなければ負けなのだ。

1点を獲ったところで一緒だ。

やるべきことは点を獲ることではなく、まずは追いつくために必要なランナーを出すことだ。

 

プロでも3点ビハインドの9回一死から右中間を破る打球に必死に走り、

三塁タッチアウトという目を疑う光景があった。

 

当時、この走塁を多くが暴走と捉えていた。

中には、執念を見せたとか一生懸命とかチャレンジとかいうものまであり、

そして、サードコーチャーが回したとかっていうのもあるようだった。

 

これは、暴走の枠を超え、愚行だということ。

高校野球地方大会の決勝や甲子園、といった高校野球最高峰でも目にして驚いたものを、プロで目にするとは。

 

試合終盤7点差の場面でショートゴロをショートがもたついてファーストセーフとしたものの

ランナーが飛び出し、狭殺プレーでチェンジとなった地方大会準々決勝のものも目にした。

 

甲子園大会では5点差ある最終回にアウトになるかもしれないタイミングでホームまで走っていた。

三塁コーチは止めていたのに、ランナーは必死に周っていた。

 

ベンチ入りメンバーにこの程度の常識もないチームが甲子園まで来ていることに驚く。

そして、その後に盗塁までしていた。

成功してガッツポーズをしていたが、ランナーを溜めなきゃいけない場面だ。

 

ある地方大会決勝でも、4点差の最終回、2点を返して盛り上がる展開の中、

その熱狂に浮かれ、突っ込んでも仕方がないのに三塁をオーバーランし、

狭殺プレーでの終焉があった。

 

かつて、甲子園決勝の幕切れも6点差ある最終回の二死。

投球がショートバウンドになると二塁ランナーが走り、三塁タッチアウト。

たとえキャッチャーがこぼしたとしても走らなくていい。

完全にセーフのタイミングでも走らなくて何ら問題ないケースをわざわざ走っておしまい。

 

もう、こんなのは上手い、下手以前のレベルの話だ。

1点とってもなんにも影響しない場面で、わざわざ必死に次の塁を狙い、挙句刺される。

 

日頃の練習が間違っていると言うしかなく、つらい練習をする前段階で把握しておくべきことだ。

そういうことを考えられることを同時にして行かないと、練習をしても技術の向上につながらない。

 

打球が抜けて、ホームに還って来られなくても一向にかまわない状況というのがあるわけだ。

大差の中1点、差を縮めても戦況は変わらない。

点を獲らなくていいから走者は死なないことだけ考える場面に必死に走るのはむしろ怠慢だ。

 

必死に走っている姿を見ると、相手からしたら

「あいつバカじゃねー。いやー楽な相手だぜ」と笑ってしまう。

 

地方大会決勝では、大差のビハインドの中、最終回二死から二盗三盗をしている選手に

高野連の解説者が、「点差が離れても自分たちの野球を貫いている」などと褒めてたが、

こんなことを言っているから愚行が横行するのだろう。

 

百歩譲ってフォースアウト阻止のため、二盗したということにしたとしてもそれなら

100パーセントセーフで走らなければいけない。

三盗にいたってはタイミングはアウト。

相手が走られても構わないのでてきとうにプレーしたため、ぎりぎりセーフだっただけだった。

 

あきらめないと称賛するような姿勢は改める。

こんなことを褒めているようでは、野球文化度の低さを意味する。

こんなプレーを見た時点でチームのレベルが知れるというものだ。

 

かなり前、巨人が二点差以上離れた最終回の二死から一塁ランナーが走り二塁で

タッチアウト、ゲームセットとなった試合があった。

相手の野村監督は「バッカじゃなかろかルンバ。巨人は面白い野球をするね」

とコケにしていた。

そういうプレーだということだ。

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