高校野球において、暑さ、投げ過ぎ、過密日程は全てが相互に絡みあった課題だ。
ピッチャーは必ず利き腕を故障する。
能力あるピッチャーほど、登板数も投球数も増えるから、このリスクが高くなり、いつか壊れる。
故障しないまま選手生命を終えるピッチャーは、能力が足りないため使われなかったか、
そもそも自覚して、自分の能力を全開しないで選手生命を全うしなかったということ。
投げ続けられる才能の持ち主は必ず故障する。
そして、能力があるだけに自分も周りもショックは大きい。
あれだけ注目される甲子園で、あれだけの人達に応援され、
仲間とともに勝ち取った大舞台を我慢して、ケガはいやだと投げないなどという
選択はできないようがない。
そして、さらにケガはなってみないとわからないということがやっかいだ。
壊れてみないとわからないのだ。
打撲や裂傷などは外部からの圧力で痛みを感じるから誰でも想像でき、
それを避ける行動をとることができる。
ピッチャーのケガは蓄積によるもので、発症しても気づかないことが多い。
実はケガをしているのに、気づかず続けてしまう。
あるところで、なんかおかしいな?となる。
でも、これは今日の調子が悪いのかな?とか、
今日は肩の出来具合が遅いのかな?などと思ってしまう。
そして、続けていたら、一旦痛みも感じなくなり、その出来事を忘れてしまう。
でも、実はすでに故障しており、そこに気づかず続けることで、どんどん悪化してしまう。
この時点で遅いのに、本当に痛みを感じて医者に診てもらうときには手遅れとなりがちだ。


