データなどではなく自明の理である、右対右、左対左、右対左、左対右。
これを無視した戦い方はギャンブルであり、相手も同じことをしてくれればいいが、
そうでなければ、自らの墓穴を掘る分の悪いギャンブルとなる。
2025-3-6 明らかな理由があるのだからわざわざ難しい勝負はしない
目をつむって打つ人はいないし、つむった方がいいという人はいない。
バットを向いている顔と反対へ、後ろへと振る人はいない。
これらは自然の摂理として、それでは打てない、とだれもが納得しているから
実践しない。
打撃理論で一様に口にすることのひとつが体は開かない、ということ。
体の開きも勧める人は聞いたことがない。
一様に、体の開きを抑えると言う。
ただ、開いた方がいいとか、開いてもいい、という人はいてもいいと思われる。
開いた方がバットは出やすいからだ。
他には、突っ込んじゃダメとも口を揃える。
前へ行くのはいいけど頭が前に出たらだめ、ということ。
これは自然の摂理と言えるから、普遍としていいだろう。
頭を前にして地面と斜めに体が傾いた状態でスイングするより、垂直に立った状態で
軸として回った方が、転ずるには良いだろうし、素早いだろうし、ぶれないだろう。
ということは、スイングは速くなり、正確になる。
これらが自然の摂理であり、同じく自然の摂理である、右対右、左対左、右対左、左対右。
これを無視した前回WBCでは1番から5番まで左打者を並べた。
一流の打者を上から順に集めたことと、鈴木の離脱によりこうなった。
前半の、力の劣るチームを相手にこの打線が機能したことで、それでいいものと、
安心してしまった。
また、機能したことにより、変更する決断ができない状況になってしまった。
ヌートバーは日本で行われたラウンドでは相手ピッチャーの実力が低いので機能し、
日本中がペッパーミル!とはしゃいだが、アメリカに渡ってレベルの上がった左ピッチャーには
まったく対応できなくなった。
ただ、この自らの墓穴を掘る采配のおかげで接戦を演じることになり、日本中を沸かせる
効果はあった。
野球人気という面ではとても貢献はした。