毎日野球コラム - 野球コラムサイト -

ゲッツー崩れ 失敗か想定内か 再録

FUKUOKA, JAPAN - FEBRUARY 28: Infielder Ryosuke Kikuchi of Japan throws to the first base in the top of the fourth inning during SAMURAI JAPAN Send-off Friendly Match between Japan and CPBL Selected Team at the Yahuoku Dome on February 28, 2017 in Fukuoka, Japan. (Photo by Masterpress - Samurai Japan/SAMURAI JAPAN via Getty Images)

ゲッツー阻止とは攻撃側から見た表現だ。

無死か一死でランナーを一塁に置き、内野ゴロが飛ぶ。

 

この時、一塁ランナーはゲッツーを食らうまいと二塁ベースへ猛進し、

激しいスライディングをする。

 

ベースへ向かった結果、二塁ベースカバーに入った選手の送球を困難にするための

スライディングだ。

今は、このゲッツー阻止のためのスライディングに制限がかかった。

 

北米での野球は、このスライディングでの送球を邪魔する行為は激しかった。

西岡は、このスライディングに脚を刈られ、大けがを負い、

北米での選手生命を不完全燃焼にさせる一因となった。

 

スライディングでない場合は、送球コースに入り、ファーストへの視界を遮る行為をする。

これにより、現実にも頭で送球を受けてしまうランナーがいる。

このシーンは目を覆いたくなるプレーだ。

 

現実でないもので有名なのは漫画「ドカベン」で連勝中の明訓高校を

弁慶高校が止めることになるサヨナラのシーン。

 

一塁ランナーの武蔵坊がファーストへの送球を顔面で阻止する。

その間に、ホームへ突っ込んだ義経がタッチを交わし、サヨナラのホームを踏む。

この時の義経がタッチをかわしたのをいわゆる「義経の八艘飛び」

 

送球を顔で受け、義経を助けるプレーをし、一、二塁間で立ったままの武蔵坊を、

かの有名な、義経を守るための「弁慶の立ち往生」ならぬ「武蔵坊の立ち往生」。

 

しかして、武蔵坊の命をかけたプレーに、山田在校中の明訓に唯一の黒星がつくことになる。

 

この時の武蔵坊が見せたプレーにより明訓が喫した黒星をゲッツー崩れと言う。

ゲッツー阻止とは攻撃側、つまり武蔵坊から見たプレーであり、ゲッツー崩れとは、

攻撃側からも守備側からも見た表現であり、一連の流れのプレーを言う。

攻撃側からはゲッツー崩しのプレーとも言う。

 

ゲッツー崩れとは守備側から見た場合、ゲッツーを取りにいった内野陣が、

ゲッツ―が完成せず失点をするというケースを言う。

 

無死か一死で一、三塁または満塁の時、内野陣が二塁→一塁でゲッツーを獲ろうと

守備体型を敷いたものの、アウトを1つしか獲れず、三塁ランナーの生還を許すというもの。

 

ゲッツーが完成しない理由は、打球が弱かった、野手の横に飛ぶヒット性の当たりで

処理が難しかった、打者の脚が速かった、野手がファンブルした、などが考えられる。

 

野手がファンブルした場合はエラーと思われがちだが、1つアウトを獲ることができれば

野手にエラーはつかない。

 

そして、1つもアウトが獲れない場合は、ゲッツー崩れとは言わないことになる。

それはエラーか内野安打となる。

 

ゲッツー崩れは状況によって攻撃側の成功、守備側の想定内と別れる。

攻撃側が1点獲ることができればいいと思い、ゴロを打って打者の脚に賭け、

アウト1つを覚悟した作戦をとったとする。

 

この場合、打った側は、まあ成功だ、これでいいだろう、となる。

もっと点が欲しい場面でタイムリーヒットを狙いに行ったのに内野ゴロになった結果、

たまたまゲッツーを食らわず、1点入った場合は、攻撃側は不満となり、

失敗の部類に入る。

 

守備側から見ると二塁→一塁でゲッツーを獲ろうとする守備体型の場合は、

1点やったらもう負けという切羽詰まった状況でない場合が多い。

 

1点もやりたくなかったら、前進守備を取り、まずさん塁ランナーの生還だけは

阻止しようとバックホーム体勢をとるからだ。

 

だから、二塁→一塁でゲッツーを獲ろうとした瞬間、1点はまあいいという場合が多い。

だから、ゲッツーを獲ることができなくて不満は残るが、まあ想定内、

いいだろうということが多い。

 

守備側は成功とも失敗とも言い切れない。

ただ、野手がゴロを捕り損ねたり、送球が逸れたりして

ゲッツーを獲ることができなかったのであれば失敗となる。

野球情報メールマガジン

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

傑作コラム

TOP