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野球なんてなくても死にはしない

契約更改の時期だ。

最近は、スポーツニュースなんかでも野球選手の年俸を伝えることが、少なくなったように感じる。

 

最近は、チームの主力選手は複数年契約していることが多いので

毎年年俸が変わるということがないというのもひとつの理由だろう。

 

中日は落合GMが就任し、厳冬の嵐が吹きまくったことは記憶に新しい。

落合にしかできない大ナタだ。

 

ひきかえ、ヤクルトは成績不振だが、選手に優しい冬になったそう。

 

先日、友人と田中の移籍ニュースを見ていたときのこと。

 

新ポスティングシステムだと20億が上限だそうだが、自由入札であれば60億とも100億とも言われた。

 

そして、

年俸はいきなり1000万ドルをゆうに超えるとのこと。

すると、その友人は「信じらんない」

と言い出した。

 

田中の実力が、1000万ドルに値しないと言っているのではなく

野球で億がポンポン飛び出すことに「信じらんない」わけだ。

誰かが言った、たかが野球(されど・・・)で。

 

20年くらい前、格闘技がブームになってきた頃、

「野球なんて棒っきれ振り回してるだけで、何千万、何億ともらえる。こっちは命賭けてやっているのに。キックボクシングで肘がまともに当たれば頭割れるんですよ。」

と事あるごとに憤慨していたキックボクサーがいけど、ホントにただの遊びだから。

(でも自分がやっていたサッカーについては言及しなかった)

 

これも、日本での黎明期の野球を文化と言えるほど根付かせた先人達の

それこそ命を賭けた努力の賜物といえる。

そして、それを発展させるべく各時代に登場したスターの系譜。

そして、そのおもしろさを伝えたマスコミによる相乗効果。

これによりただの球遊び、棒遊びで巨万の富を築くことができるようになった。

 

野球にだけ言えることじゃないが、この連鎖によりテレビを筆頭とした媒体の人へ与える影響は

多大だと言うことだ。

 

野球選手にはインタビューその他で、

通り一辺倒の返答やおもしろくもないギャグをやって笑わせようとするのではなく、

その瞬間どうしてそのプレーを選択したのか、その場面で戦況からしてどんな心理戦があったのか、

読みは?ひらめきは?技術は?

こういったことをプロならではの目線で伝えてほしいのだ。

 

その点、イチローの発言には注目している。

考えさせられ、参考になることが多いから。

 

芸能、スポーツなんてなくても生きられる。

でも、自分にはないその能力に人が感動したとき遊びといえどそこへ巨額のマネーが流れ込むのだから。

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