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見どころに正対

先日、NHKで上原を特集していた。

特集といっても、スポットを当てるテーマがあるというわけではなく、

上原を追っているというだけの番組だった。

 

上原は出たがりだ。

昨年はワールドシリーズ優勝をしたこともありオフはメディアに出倒していた。

 

番組の中で今シーズン、

上原対策として早いカウントから打ってくるという作戦を相手が取り出したとしていた。

 

これに上原はとまどい、打たれることがあるということだそうだ。

 

上原はコントロールのいい投手。

本来、早打ちしてくれれば助かるタイプの投手のはずだ。

 

コントロールがいいのだから、ストライクをとるのに苦労はさほどしない。

ということは、早めに打ってくれるのなら、

ボール球から入るとか、

ファウルを打たすとか、

見せ球を使うとか、

カウント悪くしてストライクを一個容易にとるとか、

ストライクコースから少し動かして初球からゴロを打たすとか、

それこそ、早めに打ってくれるのならこっちのもんとなる。

 

この早めに打ってくる作戦に対応しなければと上原が困っているかのように

作られていたが、本来は、この対応は歓迎すべきと思う。

 

ただ

先発なら5回2失点、6回3失点でよいのでボールから入ったり、

多少打たれたり、ランナーを出したりしてもいいと割り切れる。

 

または味方の得点状況によって投球パターンを大きく変えられる。

 

そのため、上原のようなコントロールのいい投手は

上記のような工夫もできるが、

今の上原はクローザーのため、緊迫した場面での登板が多くなる。

 

ランナーも許されない場面ということが多く、

どうしてもストライク先行したがるものなのでそこを痛打されるかもしれない。

 

実際に

番組でこの対応に苦労している様子を長く伝えることはなく、

ただの一過性の出来事にすぎなかったようだ。

 

番組作りは抑揚が必要なので苦肉の作り方といったところだった。

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