黒田引退で大いに盛り上がる日本シリーズ。
今日はいよいよ黒田登場だ。
イチローは、若いころ、魂が感じられる同い年の黒木との対峙を楽しみ、
松井は、同様の理由で同い年の黒田との勝負にプロフェッショナルを伝えた。
ところで黒田だけ予告先発なのに、なぜ、札幌なのだろう。
黒田の先発を予告すれば、メディアが取り上げ、ファンが注目し、大いに盛り上がるからわかるが、
札幌なのはどういうことだろう。
2回登板させることを考えれば、2戦目で、広島が一番いいように思う。
黒田の実力では1試合しか任せられないと思っているからだろうか。
実力の順番では、3番目にせざるを得ないのだろうか。
予告はしたいが、2戦目にすると1戦目をもし、落としたら2戦目はどうしても取りたいから
実力がある野村に投げさせたい。
1戦目が勝ったら2戦目がいいが、それは最初から決めるにはリスクがある。
2連敗の3戦目ならもう、崖っぷちみたいなもんなので黒田。
ということで3戦目ということかな。
この中田の気持ちはよくわかる。
MVPをとっても、大谷にあれだけインパクトがあり、ファンが喜ぶ活躍をされたら
MVPもしらけてしまう。
最後のイニングに大谷が速球を投げ込み、球場がどよめく中、ファーストを守る中田は、
あきれたように苦笑いだった。
大谷の桁違いの、中田の言を借りれば次元の違うパフォーマンスにはあきれるばかりだろう。
以前に、私もプロから注目される打者の140メートルライナー弾を目の前で見せられて
自分が野球をやっていることが、ばかばかしくなった。
右打ちして進塁打を決めたり、盗塁を決めたり、犠牲バントを決めたり、こういうプレーを日ごろから
練習し、試合で見事成功して悦に入っていても、
一本の圧倒されるホームランや、圧倒される速球を見せられては、ばかばかしくさせられる。
一本ホームランを、それもバカでかい、真似できないような打球を打てば、相手を一気に消沈させ、
自チームの他のメンバーがとても弱くとも、チームとして印象の残せ、相手からチームとして一目置かれる。
パ・リーグは大谷が制圧したシーズンだった。
日本シリーズ進出チームは、両リーグとも優勝チームということで落ち着いた。
結果でみれば、CSは、無駄な時間だったということになる。
140試合を超える試合をこなして優勝チームを決めておきながら、
改めて日本シリーズ進出チームを短期の決戦で決めようとしても、
結果、優勝チームに落ち着いてしまった。
この結果が今後のCS存続に影響を与えるか。
日ハムと広島が敗けていれば、CS不要が叫ばれたように思う。
一方、結局日ハムと広島ならやる必要がなかったという見方もできる。
この無駄な時間は、決戦でも勝負でもなく、ただの余興だったということ。
間延びさせ、野球の露出を世間に見せ、増やすだけのお遊びだった。