野球にとって優勝とは、つまり最も強いチームを決定するのはどういうシステムだろう。
プロの野球はシーズン百数十試合をこなして勝負を決める。
そして日本シリーズは先に4勝した方となる。
高校野球は、トーナメント戦で、大学野球は数試合のリーグ戦を採用している。
ワンマッチだったら1人の力のあるピッチャーで決まる。
ペナントだったらピッチャーを揃える必要がある。
トーナメントだったら何枚か。最近の高校野球はエース1人で勝ち上がるチームは少ない。
同じトーナメントでも中1週間あれば一人のエースで賄える。
本当の優勝すべきチームとは、たった1試合をものにするチームか。
それとも
高校野球のようにトーナメントで短期間に3000チーム以上が毎日試合をこなして
一度も負けなかったチームが最強か。
しかし、これだと当たらないチーム、対戦しない相手が出てくる。
試合間隔を1週間は必ず設けるトーナメント戦か、必ず全チームと対戦するリーグ戦か。
プロのように何十試合も負ける試合がありながら、数試合勝ち越せば優勝か。
優勝チームという言葉からしたら総合力がNO.1というイメージだ。
しかし、総合力とはなんだろう。
ピッチャーが勝敗の99%以上を握る野球では、ペナントレースのように100試合やる場合、
WBC日本代表チームの投手陣が投げ、今シーズン最下位のオリックスや
中日の野手が守り、打っても優勝できるだろう。
こうなると総合力のイメージと離れる。
楽天が優勝した数年前、田中が一人で24も勝ってくれた。田中のおかげで勝ったシーズンだった。
田中がいなければ、楽天の優勝はなかった。
しかも、ペナントレースで優勝するチームも年間数十試合は敗ける。
一つだけ勝ち数が多ければ優勝となる。これが総合力NO.1だろうか。
そして、日本シリーズであたる両チームもペナントレースだったら勝敗が逆になるかもしれない。
短期決戦でうまくいっただけかもしれないし、波がある長いシーズンだとうまくいかないかもしれない。
高校野球のトーナメント戦で優勝したチームも直接当たらなかった相手に劣っているかもしれない。
中1週間は必ず空けるトーナメント戦だったら怪物ピッチャー1人でも負けない可能性がある。
こうなると総合力とは言い難い。
さらに明日へ。