今回で9回目となるこの大改革の連載シリーズ。
前回は
同じ相手と何度も対戦するプロ野球は情報が行き届き
多様な作戦をとりにくいという話をした。
このプロの野球が多く知れ渡り、野球は打って点を獲るもの。
ホームランこそ野球の華。
打つことこそ積極的な作戦。バントはせこい。
などの発想が生まれてしまうのだ。
プロ野球は
選手だけでなく関わる人がすべて職業としているので
金を生まなければならない。
すると
試合数は当然多くし、単純に野球だけでなく
メディアを通じエンターテイメントを演出しなければならなくなる。
トップレベルの技術をもつ限られた野球人によって
毎日のように試合をするプロ野球では情報は行き届くことにより、
一流選手はマンネリのような感覚にも陥るだろう。
それが海外に行きたくなる大きな要因であるはず。
日本に飽きてしまったということだ。
MLBは広く、球団数が多く、
しかも毎年つわものが代わる代わる登場する。
井口が
「毎日が記念日」
と言っていた。
いろいろなタイプのそして有名な選手と対峙することができ
それは毎年代わるわけなので新鮮でワクワクするという意味だ。
一方の日本のプロはメンツはそんなに変わらない。
その中で情報が行き届き、毎日のように試合を行っていては
多様な作戦をとり、先の塁を奪うか阻止するという野球の醍醐味は減ってしまい、
同時におもしろみが減ってしまうのだ。
職業野球の限界と言える。