今回で15回目となるこの大改革の連載シリーズ。
反対方向への走塁についてのつづきを。
前回では、奇数回と偶数回で左回り、右回りを変えるという一案を提出。
これにより打者の打ち方、体の使い方が以前と変化を見せるのでは
と期待が持てることになる。
そして、左回りと右回りが併用されることにより
守備体型も変わってくる。
今、内野手は、ファースト以外は右投げの選手が守る。
これは、もっとも送球の機会が多い1塁へ素早く投げるために
右投げ選手が内野を守るわけだ。
左投げ選手だとゴロを捕った後、1塁へ放るのに体を反転させてから
投げなければならず、時間がかかる。
しかし、
右回り走塁が採用されることにより左投げの内野手が必要となる。
私は先日、ある大会の合同練習というものに参加してきた。
それぞれのチームのたくさんの選手が集まったのだが、
その中にある左投げの若い選手に目が留まった。
彼は、守備のセンスが光り、特にファーストとしてのショートバウンド
ハーフバウンドのグラブさばき、体の使い方は完璧と呼べるほどの
ものだった。
私は「うまいなー」と感心すると同時に、
「彼はあんなにうまいのにピッチャーとファーストと外野しか選択肢がないんだな
ファーストとしては最高だけど。」
と思ったものだ。
ファーストは他の内野手と違い、2塁、3塁、ホームへ放るのでむしろ
左投げの方が良いが、他の内野はできない。
しかし、この右回り走塁を採用することで
こういったセンスのある左投げ選手に可能性が広がり、光が当たることに
なるのだ。
今まで提案してきたルールを採用していくと
どんな野球になっていくか。
次回以降で考えてみよう。