打撃とは技術、足、目、パワーで構成されていると前回。
そしてパワーはもっとも実力が開くところで、
この差がプロとアマの差、
そしてプロの中でも差がつくところなのだ。
技術、足、目というところは、鍛えれば差が埋まる。
そもそもその差を認識できる証拠がない。
などというところだ。
パワーは埋められないことが多いのだ。
体が小さいことで野球を続けることを諦める選手も数多くいる。
体力は技術を凌駕する。
体さえあれば、技術、足といったところの足りない部分もカバーできるのだ。
打撃とは違うものの、
室伏は素人にもかかわらず、玄人を超える速球を投げる。
体のでかい外国人で三振ばかりする選手も、
そのパワーでホームランを打つため、野球経験が未熟だったり、
熱心に練習をせずとも重宝される。
パワーとは体の大きさのこと。
大きさは筋力だ。
大きさがあれば筋力は自然とつき、パワーがつく。
あとは今でいう体幹とかインナーマッスルとかいう体の強さ。
一方で体が特別大きくなくとも、体が強い人というのがいる。
科学的立証がないので確証はないものの、
体幹とかインナーマッスルが発達しているのだと思うのだが、
体が大きくないのに飛距離を出したりする選手のことだ。
こういう選手はプレーの各所に体の芯の強さを感じさせる。
松田はこういうタイプな気がする。
これはバネとも少し違う。
日本人ではバネを持つ選手は小さい選手ばかりだ。
唯一、バネがあって大きい選手が糸井。
バネがある選手は、
秋山、松井稼、高橋慶彦、仁志、桑田、菊池、今宮、糸井、飯田、
平尾、荻野、内村など思いつくままに。
落合や王はしっかりとした下半身がある。
身長は高くないもののしっかりとした下半身、
特にふくらはぎが、発達していることで飛距離を出す。
先天的な体の質であり、それを鍛えれば、さらに発達するこのパワーを発揮することができる体をもつ選手が、
打撃を伸ばせるのだ。