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プロはプロらしくいつも最高の技術を

昨日、黒田の打席でフォアボールを狙うべきだったという話をした。

 

投手というのは、打つという行為は専門外だ。

 

アマチュア時代打つことに秀で、ドラフトで指名され、多額の契約金と年俸を用意され、

将来を嘱望された打者が、鳴かず飛ばずで去ることの方が多いのがプロの世界だ。

 

そこへ、アマチュア時代投手としては注目されたが、打者としては注目されていないのがピッチャー。

 

我々のような野球好きで、脚光を浴びることのない所で打席に立っているアマチュアより

打撃だけをとったら劣る可能性があるのがプロの投手というものだ。

 

一昨日、私はある大会に参加してきた。

 

その大会は、連合チームということで普段敵同士のチームから選抜選手を出して、

代表チームとして戦う形式のもの。

 

私のチームのある一人の左打者が

プロも使用する球場でライト上段へライナー性で突き刺す当たりを飛ばした。

 

打球は勢いそのままに、スタンドで弾んでそのまま場外へ飛び出した。

飛距離にして130とも140ともいえるようなものだ。

 

こんな打球を目の前で飛ばされたら、自分が野球をやっていることがバカバカしくさせられる。

 

アマチュアの投手相手で、金属バットではあったものの

こんな打球は、プロの打者であっても誰しもが打てるわけではない。

 

そんな彼でも、プロの世界からはお呼びがかからなかった。

 

プロの打者とはそういうレベルのものなのだ。

専門外の投手が務まる仕事ではないのだ。

 

しかし、投手というのはお山の大将の気質がやる事が多く、その方がいい結果が出るとされている。

”ピッチャー向きの性格”と言ったりする。

 

だから、打席に立っても打ってやろう、目立ってやろうとするのかもしれない。

 

しかも

ピッチャーというポジションはもっとも運動神経の良い、センスのある人間がやることが多い。

したがい、小さいころは打つ方でもチームの中心のことが多い。

プロに行くような選手は野手でも子供の頃はピッチャーだったという選手が多いものだ。

 

いつかのオロナミンCのCMソング、

「子供の頃からエースで四番♪」

というものだ。

 

だが、やはり、投手は打撃に関しては専門外の仕事なのだ。

 

プロの世界で一流とされる打者でさえ7割失敗する難しい仕事なのだ。

 

それを普段練習もせず、高校時代、大学時代、注目された選手でさえ、お呼びがかからない

あるいは、成功しないプロの世界で高校野球の強打者より劣る実力で

結果を残そうとするのは、虫が良すぎる。

 

イチローは、レギュラーとして1番を打っていたころ、

9番打者であるピッチャーの打席の時、ネクストバッターズサークルでは

その打撃を見ないようにしていたそうだ。

 

ピッチャーの打席のへたくそな打ち方のイメージが残ることを嫌ったのだ。

 

このように

ピッチャーが打席で結果を残そうとする姿勢は良くないとともに

それ以前にアマチュア以下の技術が展開されてしまうピッチャーの打席というルールが

一番あってはいけない。

 

これは、以前からこの場で言い続けているルール改正の必須事項だ。

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