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日本の野球が俺についてこれるのかい。大リーグにしちゃおっかな

今年のドラフトの目玉・清宮はこんなことを画策しているようだ。

巨人が血眼になるほど加速 清宮の“大学経由メジャー挑戦”

 

プロに行く気があり、指名されるほどの実力があるなら

早いうちにプロの門をたたいた方が得策だろう。

特に、ピッチャーは消耗品なので、プロへ行く前に使い過ぎては実力が劣ってしまう。

よく、大学進学を決意し、4年間で成長したいという理由を聞くが、4年間の成長より、

肩、肘の消耗の方が懸念される。

その間に消耗してしまい、4年後には指名されないというリスクも大いにある。

4年間は長い。

 

指名から漏れ、成長を見込めると思う選手が大学を選択するという方が自然だ。

ただ、高卒でプロ入りを判断しても、成長過程でクビを切られてしまうという現実がある。

これが、選択を躊躇させる理由となるのだろう。

 

プロは最高峰なので野球人生の最大で最終の目標となる。

ピラミッドの頂点であるため、その門は狭く、人数は限られる。

毎年、有望な選手がここをめざし、毎年、新鮮な魅力をもった選手が現れる。

3年くらいでパッとしなければ、すぐに見放され、お払い箱となる。

まだ成長過程で実力の発揮は先であるのに、他の個性に追いやられてしまう。

こういう現実があるならば、

プロへは行かず、その間、じっくり野球をやらせてもらえる環境で実力を磨き、

いざというときに、プロに自分を高く売るということも、ライフプランとなる。

したがい、プロの見限りという部分が、選手の判断を躊躇させる。

 

だが、この清宮の選択肢のひとつを聴き、そうか。この手を使うか。という感想を持った。

 

高校からプロへ入ってしまうと、成長に数年かかり、さらに1軍で活躍して数年、

そののちFAを獲るかポスティングなどとなってやっと海外へチャレンジすることになる。

とても年数がかかる。

そこで大学へ行く理由として、成長を求めてという以上に

海外へスムーズにいくための手段とする選手が出てきたわけだ。

 

特に、野手は消耗とは、ならないのでスムーズに最高レベル、最終目標を達成するには

むしろ、大学へ進むことが早道なのだ。今は、こういう時代になったわけだ。

 

逆に言うと、日本のシステムが選手の可能性を狭めていることになる。

この選択をする選手が増えると、日本の野球にも選手にも損なことが起きてしまう。

 

海外でのプレーを強く望む選手が増えれば、今の日本のシステムではプロ入りを回避し、

レベルも注目も落ちる大学やノンプロを一旦選択することになる。

選手としては、成長曲線が鈍る可能性があり、日本プロ野球には人材が枯渇し、

日本の最高レベルの野球の成長曲線が鈍る。

ファンは、最高の野球を楽しめないという悲劇にもなる。

 

可能性を求める選手に対し、ファンがそれを後押しし、欲する仕組みのある

フィールドオブドリームが、

日本のドラフト制度からFA制度を駆逐することとなった。

既存の枠組みや権益を破壊する動きが選手の技術の発達によりなされる傾向がみてとれる。

明日もこのシステムについて考えてみよう。

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