陸上のリレーにバトンが必要かということを以前に記した。
日本のリレー躍進の大きな理由にバトンパスのうまさがあり、これをメディアは
自慢している。
しかし、バトンパス技術など陸上競技と関係なさそうだ。
野球ではホームランというルールがある。
ホームベースから90~120メートルくらいに弧を描いてフェンスが設けられ、
そこを越えれば、最低でも1点、最大で4点の得点が入るという仕組み。
まず、おかしな点として、このフェンスの距離に決まりがないということ。
競技場の広さがルールで決まっていないなどというのは、野球くらいだろう。
広さがそれぞれ違う中で、ホームラン王というのも決めるのだからおかしな仕組みだ。
ホームランとする距離は任意、恣意で決める。
だいたい、何となく、このくらい飛ばせば立派だね、このくらいの距離なら
そんなに頻繁にでないから、ちょうど競技として盛り上がりそうだね、ということで
決まって行ったように思われる。
ピッチャーからホームベースまでも、塁間も、当初はそういう感じではじまった
ように思う。
ただ、18.44や27.43は、どの球場でも一緒だ。ホームランの距離だけはそれぞれ違う。
リレーのバトンパスは、なぜバトンでなければいけないのか、手のタッチでも
印がつけば、いいように思うし、バトンでなくともテクノロジーで他の方法が
いくらでもありそうに思う。
野球のホームランという仕組みは、野球の進歩の過程で
競技性という観点からルールとして採用されたものなので、そもそも野球のひとつ
であるから、バトンパスとは違って、おかしなものではないが、
距離の規制が定まっていないというおかしさがあるのなら、
なくてもよいということにもなりそうだ。
このホームランというルール、フェンスが設けられているということにより
野球選手が目指す技術が決まってくる。
それについては明日へ。
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