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判定は正確こそ是 どんどん機械化が進み、人間はいらなくなるだろう

この場では過去に何度も判定は正確こそ是ということを記してきた。

定期的に、このことは振り返る。

 

以前に取り上げたこの記事

野球に「誤審」は決して存在しない!ビデオ判定に思う、審判の権威とは。

 

これは、MLBでリプレー検証が導入されることになった時のものなので、

審判の権威を棄損するなどという懸念をしているが、

現実となった今、そんなことを言っている人はいなく、杞憂に終わった。

というより、この時点でそんなことにこだわる人などいないことはわかっていた。

 

審判は人間だから、ミスジャッジも起こる。

これは最初から誰しもわかってやっていることなのだ。

わかっているのに、そのままにして問題が起こるたびに騒いできた。

そして、ついにテクノロジーに頼ることになった。

テクノロジーに頼ると、皆が納得し出したので、それまで何十年も騒いできた

誤審だの、権威だの、威厳だの、抗議だの、提訴だのが一気に沈静化した。

何だったのか。

それも、MLBが始めると、すぐにいつものように追従する。

そして、多くの事があっという間に解決してしまった。はしっこい。

 

いまだにそうだが、ミスするとわかっている人間にジャッジの責任を押し付けても

無茶だ。いくらプロでも常人よりは目が利くというだけで誤審は必ず起こる。

問題になるのはミスする人間がプレーのジャッジをしなければいけないシステムであり、

それしかできないスポーツの限界だった。

これゆえ、審判の威厳や存在感という発想が生まれた。初めから意図していたものではない。

全ての判定に、全ての人が納得いく判定、つまり正確な判定ができていれば

威厳など必要ないわけだから。

多くの人が違うだろうと思ったジャッジが実は審判が正しかったと言われる

69年日本シリーズでの土井のホームインのようなケースは極稀だ。

 

システム化できるならば極力システム化し、審判の存在を消す事の方が理想だ。

システム化とは機械化というより、ミスが起きない仕組みということで、

審判の存在を消すとは人間によるなというわけではなく、1人の判断に頼るな、

1人の責任にするなということ。

 

選手やチームはひとつのプレーで勝敗が決まる。

人生が左右されると言ってもいい。

この記事は「味気なくなる」と結んでいるが、リクエストが導入されて以降

味気などという声を聞いたことがない。もとより判定に味気などいらない。

 

瞬間、瞬間に賭ける選手の立場でいえば正確な判定だけが求められる。

リプレーや機械によるところを増やすだけがその解決法ではないが、

これによる方法はほとんどの人が納得をしている。

 

判定には味気はいらないので、納得できる判定が求められ、

ミスジャッジが起こりうる要因となるものは極力、排除していくことだ。

人間が審判する以上、誤りは永遠になくならないが、判定は正確が求められる。

その解決法は機械で、というわけではなく、副審を置くなど多くのプロの目を

増やすことが解決法であり、協議の末、判定が覆ることは恥ではなく、

1人の目に頼るなと、この場では何度も記してきた。

これからは、どんどん機械化が進み、人間はいらなくなるだろう。

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