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チーム数が増えればレベルは落ちる 球団創設 16チームへⅡ

球団を16にまで増やすという構想。

2020-2-4 球団創設 16チームへ

 

最も懸念されるのは全体のレベルが下がるということ。

プロという最高峰の技術の応酬が求められるレベルの野球が一旦落ち込むということ。

レベルを下げないための施策はひとつあるのだが、果たしてそれは日本の野球になじむだろうか。

 

それは、世界中の実力者を受け入れるということだ。

外国からの規制を取っ払ったら、レベルは下がらないとも言えるが、王が言う、

受け皿を増やすという一つの目的が達成されないことになる。本末転倒とも言える。

 

MLBのように、世界中から実力者を集めることに迷うことなく受け入れる土壌があれば

レベルは落ちない可能性もあるが、日本ではすんなりと受け入れられない。

また、たとえ規制を取っ払っても、そういった実力者を呼ぶにはチームは多額のお金を要し、

際限なく獲得することはできない。そこは、MLBとの勝負となり、どうしてもアメリカンドリームに

実力者の目は向く。

さらに、海外からの選手がチームに多くを占めるようになると、野球の質自体が

変わる。

野球発祥以来、MLBが世界最高峰のリーグとされているが、野球の質自体も

世界一というわけではない。

 

受け皿が増えるとは、進路といったその先の選択肢が増えるということだ。

プロ野球選手が増えれば、その下のレベルである社会人野球や大学野球に空きが

出るから野球界全体の受け入れ先が増える。

もしくは、選択肢が増えるので、希望がもてることになり、野球を続けることを

諦めるカベが低くなり、そのまま野球を志す選手が増え、それはそのまま底辺へと

波及し、裾野が広がることにつながる。

この裾野の広がり、それは野球人口の増加や野球への興味へと影響し、それがレベルを上げる可能性もある。

 

しかし、レベルは下がることの方が予想されるだろう。

そうなれば、ドラフトで弱小チームに入ったエース級や一流ピッチャーはMLB志向が強くなったり、

FAで優勝できるチームへ行きたがったり、となる。

すると、毎年優勝チームが変わらなくなる。

 

レベルというのは数値があるわけではないので気づきづらい。

昨年のプレミア12で日本は優勝したが、メンバーはとてもベストとは言いづらかった。

その中での優勝なので大会自体のレベルは、高くないと見ることができる。

小粒な選手が集まり、つまらないということでやっと気づくことになる。

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