ストライク、ボール判定を機械に任せるシステムは26年度以降になる、との見解が発表された。
3Aではすでに、この制度は導入されており、同時に審判に対する異議を申し立てられる制度
が併用されている。
審判への異議も結局は機械に委ねることだから大差はないだろう。
しかもわざわざ審判として立っているのに、その立場を傷つける、という欠陥があるので
早晩、審判制度に大改革が起こる。
すでにリクエスト制度が大改革だったが、新しい制度は着々と積み重なっており、
機械がなかったころから見れば既に大きな変化とはなっている。
選手間の意見ではチャレンジ制度がいい、と今は言っているようだが、
結局はロボットに任せることにいずれなる。
元々、黒子である審判は影が薄くなることがいいわけで、勝敗に影響を与えるこれまでの立場は排除される。
技術的な問題が残っているから見送られる、との事なので、それはロボット審判がいいと思っているから
先送りされるわけだ。
つまり、今が暫定なのだ。
人間が暫定なのだ。
これまでの100年以上に及ぶ判定は暫定だった。
これから先の野球の歴史は機械に頼ることになり、これまでの暫定からついに本格判定に入ることになる。
機械による判定が本物というわけではなく、これまでの生身の人間の一瞬の判断に頼るという
明らかな不条理から解放されるということだ。
と、同時に今から2年間の勝者は偽りです、と言っていることになる。
野球は一つのストライクボールが勝敗に影響するから、暫定期間である向こう2年間は
エンターテインメント優勝を楽しみなさい、とコミッショナーは発表した。
これまでもそうだからそれは仕方がないし、人間は万能ではないからこれでいいけど、
とにかく不条理からの解放へ全力を傾けるべし。