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ボールをボールと言っただけ

ロイター/USA TODAY Sports Jun 11, 2021; Phoenix, Arizona, USA; Los Angeles Angels pitcher Shohei Ohtani reacts after being called for a balk in the fifth inning against the Arizona Diamondbacks at Chase Field. Mandatory Credit: Mark J. Rebilas-USA TODAY Sports  ボーク 大谷翔平

ロボット判定による状況一変が起きている海の向こうの野球は大きな変革に戸惑っている。

科学技術によりこういうことが可能ならば、当然それを利用する動きなる。

この場では何度も言ってきたことだ。

 

まず、第一にキャッチャーの後ろからという見にくい位置で判定するという理不尽を

ここまで放っておいたことの方が不思議だ。

キャッチャーに判定させた方がまだ公平になるだろうと思われるほどの仕組みだった。

 

そして、日本でいうところのリクエスト制度は概ね好評だ。

録画再生は神の判断と同一くらいの意識が浸透しているから、誰も疑問を挟まない。

もう一度、ゆっくりと複数で見ての判断だから間違いようがないとなるわけだ。

 

また、機械に怒っても反応してくれないので受け入れるしかない。

人間の感情を受け入れず、事実だけを映し出す、という代物とされているから神なのだ。

 

さらに、この再生画がビジョンに映し出され、プレーが止まっている最中も

アウトかセーフかをみんなで議論する違う楽しみがあるという副産物を提供し、

盛り上がる要素を加えた。

 

導入されたロボット判定により実際にストライク、ボールの判定が変わることで

すぐに得点、失点へと結びつき試合に大きなインパクトを与えている。

 

そもそも、野球は一球、一球に戦略があるので当然のことであり、このロボットを

導入する前から、その判定により試合展開が変えられていたのだ。

 

間違った判定により、試合の勝敗に影響していたが、

それはそれのせいという証明ができないから誰もはっきり言えなかっただけで、

一人の人間による一瞬の判定を採用する、という制度は

多くの勝敗を実力以外のところで決定づけ、あるいは、いかさまを演出してきたのだ。

 

つづく。

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