プロ野球80周年を記念して

NHKBSにてベストナインを一般投票と番組出演タレント、元プロ野球選手で選出している。

 

パ・リーグバッテリーは

ダルビッシュ‐野村　リリーバー江夏

 

江夏はセ・パ両リーグにて選出となった。

 

私は江夏の日ハム時代から知っている。

そのころはリリーバーでその後、西武→海外挑戦をした。

 

引退イベントは「たった一人の引退式」ということで

一匹狼の江夏だったため球団がこさえたものではなく、

東京は多摩市にある一本杉球場という庶民的な球場で行われた。

 

あれだけの大投手にもかかわらず

球団を渡り歩き、群れることを嫌い、我が道を行った江夏は

球界から、とくに球団運営する側からはうとましく思われていたのだろう、

こんなマイナーな球場での引退式となったわけだ。

 

この一本杉球場は高校野球西東京大会の予選会場になっている。

私は高校時代この一本杉球場で負け、高校野球に終止符を打った。

この時の相手である創価高校が甲子園に出場している。

そして私は、今でもこの球場で野球をやっている。

 

そのパ・リーグのリリーバーとしてベストナインに選出された江夏を

リリーバーにしたのが当時、南海のプレーイングマネージャーで

パ・リーグ捕手部門ベストナインの野村だ。

 

江夏は阪神から南海に移り、南海の野村に抑えをやれと言われる。

 

しかし、

阪神を追われ、先発からも外されそうになった江夏は

「まだ俺に恥をかかすのか」

と断固拒否の姿勢を示す。

 

そこで

これからの野球は必ず分業制になる。そのさきがけとして

抑えというポジションを確立すべく、球界に革命を起こそうと

江夏にリリーバーのポジションを説得する。

 

この革命という言葉がプライドの高い江夏の琴線に触れ、

打診を承諾したと野村は語る。

 

野村は監督をしていての扱いづらかった3悪人というのをよく

口にする。

 

この3悪人を部下にもったおかげで

その後、ちょっとしたくせのある選手に出会ってもなんともなかったと語っている。

 

その3悪人が

江夏、江本、門田。

 

昔の野球人らしい、濃い印象だ。

 

門田はホームランしか打席で狙わなかったので

オールスターかなんかで王に会わせる機会があったとき

「カドに言ったってくれよ、ワンちゃん。ホームランはヒットの延長だよな。」

と王に口裏合わせてもらって説き伏せようとしたという話も聞く。

 

しかし、ヒットの延長がホームランというのは前代の野球だ。

このことについてはまたにしよう。

 

そのベストナイン、野村。

 

「野村はマンガの世界でその凄さがわかる」

とのこと。

 

対戦した投手に

星飛雄馬。番場蛮。水原勇気。

 

若い人はわからないだろうが、

野球漫画における魔球を投げる投手たちだ。

 

大リーグボールや分身魔球といった魔球を攻略できるのは野村。

ということでマンガでも描かれているわけ。

 

「当時としてはパ・リーグの大打者＝野村だったということだ。」

とゲストの伊集院が語っていた。

 

それから野村は通算本塁打2位、通算安打数2位、通算打点2位

という記録の持ち主であり、

ちっとも月見草ではないと番組では結論付けている。

 

また、

この番組を見ていて気付いたことがあったので

次回。