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統一球とかいうパフォーマンス

統一球について昨日触れた。

 

まずは昨日の内容から・・・

 

各球団に任せていたボールをNPBで統一させたら、ホームランが激減してしまったので、

告知しないで飛ぶボールにしたらコミッショナーの引責辞任にまで発展し、

今季に入ったらさらに飛ぶボールになっていたというこの問題。

 

これを受けて選手会長・嶋が

「投手が一生懸命投げ、打者も懸命に打っている。係数が上がることで僕らの生活が変わることをもう一度しっかり認識してほしい」

 

口をついて出てきた言葉が、まずこれだったことにがっかりだ。

 

勝負の世界に生きる男が、勝ち負けのことより生活のことを言いだしたことに幻滅する。

 

本心は、生活のことが一番であっても、そこは、そのことは隠してほしい。

せめて一番にそれを口にしないでほしい。

 

選手の生活どうこうより、野球の質へあたえる影響が大事。

野球の変化や、ファンが野球界を信用できなくなることでのファン離れをまず気にしてほしかった。

 

プロなんだからそのことで生活どうこうを言いだしたら幻滅するよ。

 

それよりこれによりプロの技がどうなるのかを教えてくれないと。

 

プロは勝負の世界なんだから生活がどうしたということより

勝つか負けるかに意識がいってそのあと生活がついてくるもの。

 

もともとこの勝負の世界に入ってきた時点で明日の生活なんて保障されていないし、

失敗したら露頭に迷うほどの覚悟があるもんだと思っていたのに。

 

そのかわり、ひとかどたてたら億万長者。

そういうもんだ。

 

ここまでは昨日の再現。

 

さて統一球問題というけど問題はなんだ?

問題なのは変更したことじゃなく

また,

変更したと発表しなかったことでもない。

 

変更したことを変更していないとか、知らなかったと嘘をついたことだ。

 

これにより隠ぺいと見られるわけ。

 

統一球とは

飛ばないボールを導入することではなく、各球団に任せていた公式戦使用球を統一させましょ。

結果、従前より飛ばないボールとなりますけどね。

 

ということだった。

 

統一球=飛ばないボール導入という印象が最初に定着したが、

本来は、不公平をなくすため統一するということが目的だった。

 

ではなぜわざわざ隠すのか。

 

考えられるのはNPBやコミッショナーサイドが大なたを振るって変更した規約を

たった2年でまた変更することへの面子。

 

コロコロ変えることによる選手会の反発やファンの批判を恐れたこと。

 

それから特定球団からの圧力や特定球団への肩入れ。

 

または、NPB機構内部の権力抗争、

それに付随するコミッショナーの首を切るための陰謀かね。

 

ホームランが激減してつまらなくなったと思われがちな一昨年までの2年間の野球は、

飛ばないボールを導入したNPBの決断のせいであるわけだから。

 

私はホームランが出ないからといって野球はつまらなくならない。

むしろホームランで点を取りあう野球の方がつまらない。

 

結局、組織の維持や既得権益をおもんばかって非難の的になっている相撲や柔道と一緒ということだ。

 

ところで

前述の嶋もそうだが、選手や解説者の批判の中に飛ばないボールを想定しての契約をしているだとか

事前に言ってくれなきゃそれに対応するには時間がかかるだとか言っている人がいる。

 

契約に関しては、球団と選手個人だけで勝手にしていることだし、

対応するのに時間がかかるなんてのは選手の力量の話。

全員知らされてないんだから条件は一緒なわけだ。

 

いきなりソフトボールに変更されていたりしたらびっくりするだろうけど。

 

前回の発表(昨年?)の時も今回も、変更したと突然言いだしたことは、

2年前に統一球を導入すると言ったとき、開幕前に発表したのだから

今回も開幕前に言うことが筋ではあったが、時期は責任追及の1因にはならない。

 

それより変えてないとウソをついたことがいかんわけで、これがすべてを問題にさすわけだ。

 

ホームランを増やして楽しんでもらおうとしたくせに

逆に不信感を募らせ野球離れを助長しかねないことになってしまった。

 

前回は、コミッショナーが責任とるか組織解体しなきゃ筋が通らないことをしてしまった。

 

コミッショナーは知らなかったと言っているが、

知らないというならなおさら組織解体かコミッショナーが責任とらなきゃ

これからもだれでも勝手になにやってもいいってことになってしまうから。

 

結果、コミッショナーが引責辞任して幕引きを計ったが、

今回はその真相解明と顛末をどのように決着するのだろう。

 

それは、ファンを意識したものになるのだろうか。

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