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俺たちだって球春突入

私が所属するチームが、2014年度シーズンのスタートを切った。

 

前監督から現監督になり2シーズン目を迎える。

 

その監督交代が発表された納会での一コマ。

新監督・林監督の就任発表と挨拶。

 

林先輩は慶応大で4番を打ち、社会人でも活躍した

創部100年以上を誇る我が高校野球部のスターだ。

 

公立の進学校の我が高野球部出身でありながら

全国の猛者が集まる慶応大で4番を打つなんて通常考えられないことを現実にした偉大な先輩だ。

 

この林先輩と高校時代バッテリーを組み、エースだった松本先輩は

長嶋巨人の左腕として活躍された。

 

林先輩が打ち、松本先輩が抑える。

スーパーバッテリーとして伝説になっている。

 

慶応で4番を打ち、その後都市対抗にも出場、

クラブチームでも日本一になった経験をもつ、いわばアマチュア野球の頂点を極めたと言える。

 

その実績から言えば、このOBチームによる野球というレベルの低いところで

監督を務めるような人ではないのだが、全くおごる態度や発言もなく、

常に謙虚で我々のプレーに対してほめる言葉や激励を送ってくれる。

 

その林先輩の就任挨拶で

「俺は大学時代、神宮で2本のホームランを打ったんだ。

一本は今日、茂野がフェンスを越えなかったけどあのあたり。

(茂野という、うちのチームのプレーヤーが、神宮球場での決勝で左中間フェンス直撃2塁打を放った。)

もう一本が大洋に入団することになる竹田(ドラフト1位)から

右中間に打ったんだ。

実はこの2本とも浅木先輩(我がチームの最高齢プレーヤー)が

球場で見てくれていたんだ。

当時面識もなかった浅木先輩からそのあと手紙とそのホームランの写真が送られてきて、その中に

『我が高校野球部からあなたのように

神宮で活躍している選手がいることを誇りに思います。』

と書いてあった。

俺はこれが本当にうれしくて、見ていてくれる人がいるんだと思ったんだ。

うちの高校はこういう高校だと思うんだ。

伝統があり。母校に誇りをもっている。

ぜひ、これからもこのチームを盛り上げていきたい。」

 

このあいさつは私の胸に響くことになる。

 

うちの高校は東京で2番目にできた公立高校(当時は府立中)で

伝統があり多摩地区で名の知れた高校。

 

社会で活躍する学者、政治家、実業家、作家などの

著名人が多数輩出している。

 

卒業生はみな大なり小なりこの伝統に誇りがある。

 

私も尊敬すべき林監督を助け、

チームの進化に貢献しようと決意したのだ。

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