10回目になった私の思い出甲子園。
毎年のように怪物だの化け物だのが現れる甲子園。
どっかのマンガにあった甲子園てのはお化け屋敷かいな。
KKが水野に勝った時から甲子園に物心がついた私だが、
水野、KK、鈴木や伊良部、春夏連覇のPLと注目が集まり、
88年は前田と山之内の福岡第一コンビが注目された。
左の好投手・前田と大柄な体格の豪打・山之内のコンビで
勝ち上がるごとに、どんどん注目された記憶がある。
福岡第一は準優勝に終わるが、その年のドラフトで地元ダイエーから山之内が指名され、
前田はロッテのドラフト1位。
私はこの時、あの大柄であの豪快なバッティングの山之内が、
5位指名なんてプロというのはどういう目をしているのだろう。
しかも地元以外は指名しないなんて欲しくないのか。
子供ながらに不思議に思った。
山之内はプロでは活躍できないままだった。
ある意味、プロの目は鋭かったということになるのか。
その後、山之内は刑事事件を起こした記憶がある。
一方の前田はロッテ、巨人で活躍した。
ドラフト1位の評価は相応だったということが、ここでも証明され、
プロの目は鋭いのだと思わされた二人のドラフトだ。
と同時にやはり野球はピッチャーのスポーツだといえる。
完成している大学生や社会人は、その実力が読みやすいのだが、
未完成で成長を見込んで青田買いする高校生を指名するのは、球団としては勇気がいるもの。
一方で高校生は話題が大きいのでスターになる選手をこの時点で獲得できれば、
球団にもたらす利益は大きくなる。
ハイリスクハイリターンの投資ということだ。
ハイリスクハイリターンとはいえ常にスターの出現を待ち望むプロの世界は、
清原やゴジラ、福留、松坂や菊池、藤浪に大谷、そして去年の松井と甲子園でスターとなり、
あきらかに特長のある実力をもつ高校生は球団の看板となり得る選手なので
競合しようがリスクがあろうが獲りに行く。