昨日の話のつづきだ。
昨年、8点差をひっくり返され話題になった小松大谷が、今年その雪辱を果たしたというニュース
「小松大谷、雪辱果たす 星稜にサヨナラ勝ち 高校野球」
9回8点差なら決勝以外の予選はコールドだ。
決勝であったがためにコールドにはならず9回まで行われた。
そこで大逆転のドラマが起きた。
そして、この雪辱を果たすドラマで思い出すのが神奈川大会。
松井に雪辱を果たした横綱・横浜高校も松井に当たる前に
神奈川のもう一方の横綱・東海大相模と対戦し、破っている。
その東海大相模が2年生レギュラー8人の横浜高校に敗れたことで、翌年、執念を見せるのだ。
昨年の夏、東海大相模の目標は甲子園出場より横浜高校を破ることにあった。
神奈川代表はそのまま全国でも優勝候補になる。
それでも、目標は、甲子園出場でも全国制覇でもなく、横浜高校に勝つことなのだ。
公式戦で2年生8人の横浜高校に負けて以来、横浜高校に勝つことを意識して、冬を超え、
夏の1戦に賭けてきた。
前年がレギュラー8人2年生だったのだから今夏、そのレギュラーメンバーがそのまま残るわけで
さらに手ごわいチームになっているだろうと予想できる。
そして、昨夏、敗れた東海大相模の3年生は引退することになり、引き継いだ2年生以下は、
新チームとなってさらにパワーアップしてくるにちがいない横浜に勝たなければならない。
そして準決勝でぶつかったこの神奈川横綱対決に東海大相模は勝ち、
選手は目標を成就し泣きつくした。
予選こそ高校野球という所以だ。
神奈川は予選を突破するのが大変だ。
公立高校も上位に食い込み、監督同士も因縁があり、中学生の引き抜きや情報合戦と水面下の戦いが
夏の1戦に影響を及ぼす。
この3年にも及ぶ神奈川の雪辱合戦。
どうだ。参ったか。