甲子園決勝の前日、この対決で一二三がヒットしたそうだ。
決勝の裏で、かつての甲子園のヒーローがひそかに初対峙をしていたのだ。
興南が春夏連覇を達成した決勝は、東海大相模を13-1と一蹴した。
その時のエース一二三はプロ入団後、野手へ転向した。
プロ注目の好投手として早くから注目を集めていた一二三は、速球が売り物だった。
しかし、高校三年の春頃からイップスにかかり
プロが垂涎とした速球を捨て、サイドスローに転向した。
そして、甲子園に出てきたものの、大物投手という印象は残せず、
サイドスローから決勝ではサンドバックとなり、投手としてプロ入団はしたものの、野手に転向したのだ。
一方、春夏連覇で脚光を浴びた島袋も大学進学後は同じくイップスにかかり、
大した活躍の報は聞かないままだった。
ソフトバンクにぎりぎり指名され、入団なったが、
体が小さいこと、コントロールを乱したこと、けがと暗闇はつづく。
興南が春、夏の甲子園決勝で破った相手のエースは山崎がオリックスドラフト1位。
一二三が高卒で阪神ドラフト2位。
それに対して島袋5位と
栄光とは裏腹な評価となっている。