昨日イチローの話をしたのでつづけよう。
シーズン200安打を記録している選手は数人いるが、
94年、イチローが登場したときの、ペースはすさまじかった。
秋山の今年のペースも結構なスピードだったが、途中息切れしている感があった。
しかし、あの時のイチローは、神がかって打ちまくった。
まあ、イチローにいたっては、他のシーズンも神がかっているが。
もうあれも20年以上も前の話か。
今の若い人は、物心がついた時からイチローを見ているという人が増えてきただろう。
だから、イチローのすごさを過少しているかもしれない。
しかし、イチローが登場したとき、打にも、走にも、守にもトップを極め、
特に、打撃の技術は、これまでの常識を覆し、現実離れした打ち出の小づちだった。
その出現は、あまりにも衝撃であり、彗星の如くとはまさにこのことだった。
今までの一流プレーヤーから頭ひとつ飛び出したという程度のものでなく、
異次元の生物が突如、脈略なく出現したのだ。
だから、イチローと同世代であり、 ONを知らない私のような世代の人間には、
野球観そのものが変わる出来事だった。
イチロー登場から20年以上経っても、イチローに比肩する選手が現れていないことからも
それは、証明されている。
明日へ・・・