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BOOWYとタイガーマスクの引退

今週は、プロの引き際と

そこを引き合いにレジェンドとなった野球人に触れている。

 

昨日は、甘利大臣が志半ばで無念の辞任をした。

 

甘利議員は、「やせ我慢でも美学を貫く」と言っていた。

 

私が、やせ我慢でも強がってでも、かっこつけることが必要と言ったまさにその時、

この言葉を使って甘利議員は大臣から身を引いた。

 

タイミングよく実践する人が出たことになる。

 

その内容は2016-01-26にある。

 

私の子供の頃のヒーロー、BOOWYとタイガーマスクの引き際も突然であり、

見事なものだったと先日、記した。

これにより、レジェンドとなった。

 

BOOWYは、当時の音楽に革命を起こし、それ以降の音楽シーンやミュージシャンに

多くの影響を与えた。

 

日本のロック史を語るとき、

「BOOWY前、BOOWY後」

と時代を区切る言い方は有名だ。

 

BOOWYは、その時代の若者の不安や鬱憤を打破する曲、

その後、昇華させ独特の色気をもつ世界観のある曲、他に例のないハイセンスな楽曲、

そして何と言っても氷室京介の生き方を含めたかっこ良さが象徴だ。

 

BOOWYの曲を他の歌手が歌っても、まったくかっこ良くならないのは

これらの要素があってはじめて響くからだ。

 

そして、人気絶頂の時、解散を発表。

ラストライブのチケットは発売10分で完売。

文京区の電話回線がパンクしたという話だ。

 

その後、一度も復活しないというかっこ良さ。

 

「LAST GIGS」は、解散後に行われたものであり、

BOOWYは、実は早くに復活をしている。という一面もある。

 

 

タイガーマスクは、30年以上前プロレスが人気の頃、突然、マンガから飛び出してきた。

 

タイガーマスクの登場により、すでに人気があったプロレスの人気は確固たるものとなり、

テレビ朝日の看板番組となった。

 

古館一郎の

「我々は、タイガーマスクの出現により、劇画と現実の境界線を忘れてしまったわけであります。」

という名実況は、印象深い。

 

そして、四次元殺法という当時は見たこともない技を次々に繰り出し、我々世代の子供のヒーローとなった。

 

ミルマスカラスが空中殺法と呼ばれていたが、これとははるかに違うレベルの技の数々に驚嘆した。

 

毎試合、どんな技を見せてくれるのか。

とドキドキしてその期待を裏切らない驚かされる技が繰り出される。

だから、少しも目を逸らすことができなかった。

いつ、どんな技が飛び出すかわからないからだ。

 

そして、一番ドキドキした虎ハンター・小林邦明のマスク剥ぎ。

 

タイガーマスクの素顔が見えそうになり、子供の私は、見ちゃいけないものだが、

見たいような見たくないようなハラハラドキドキの境地だった。

あの感覚は二度と味わえないだろう。

 

そして突然の引退。

欽ちゃんのバラエティ番組でいきなりマスクを脱いで

まったく臆することなく素顔をさらしたことには、みな驚かされた。

 

BOOWYもタイガーマスクも未練がなく映り、かっこ良さを保ったまま退いたことがレジェンドにさせる。

 

プロの世界は、仕事である以上にエンターテイメントであり、華やかな世界。

 

やせ我慢でも強がってでも、かっこつけることが必要だ。

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