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ドラフトされる側からの見方

新入団選手の発表が行われているご時勢だ。

先日は指名する側、つまり球団からの見方を示した。

その内容は、コチラ2016-11-10

 

 

では、指名される側はどう考えるか。

 

プロに行く気があり、指名されるほどの実力があるなら

早いうちにプロの門をたたいた方が得策だろう。

特に、ピッチャーは消耗品なので、プロへ行く前に使い過ぎては実力が劣ってしまう。

ところが、プロへ行く気があるにもかかわらず、広島・福井は高卒で巨人に指名されながら

拒否した。

理由は、甲子園優勝投手となったにもかかわらず4位という順位、

3位には同じ高卒ピッチャーがいたという低評価だったからのようだ。

直前の拒否だったため早大進学がままならず、1年浪人している。

早大同時ドラフト1位ピッチャー誕生となったハンカチ斉藤と西武・大石より福井は、

ひとつ年上ということになる。

福井は浪人したことで、肩、肘を休ませることができたそうだ。

 

斎藤の場合は、高卒でも指名に動く球団もあったはずだが、

4年間で成長したいとして早大進学を決意した。

最終的にはプロを目指すのであれば肩、肘の消耗の方が懸念される。

4年間は長い。

指名から漏れ、成長を見込めると思う選手が大学を選択するというなら自然だが。

 

ただ、高卒でプロ入りを判断しても、成長過程でクビを切られてしまうという現実がある。

これが、選択を躊躇させる大きな理由となるのだろう。

斉藤もこれが、一番の理由だったのかもしれない。

高卒でプロに飛び込んで

数年で、そのレベルに達せられるか不安だったのかもしれないということ。

 

プロは最高峰なので野球人生の最大で最終の目標となる。

ピラミッドの頂点であるため、その門は狭く、人数は限られる。

毎年、有望な選手がここをめざし、毎年、新鮮な魅力をもった選手が現れる。

3年くらいでパッとしなければ、すぐに見放され、お払い箱となる。

まだ成長過程で実力の発揮は先であるのに、他の個性に追いやられてしまう。

こういう現実があるならば、

プロへは行かず、その間、じっくり野球をやらせてもらえる環境で実力を磨き、

いざというときに、プロに自分を高く売るということも、ライフプランとなる。

したがい、プロの見限りという部分が、選手の判断を躊躇させる。

 

まだ若い身でありながら野球をやれる場を狭められ、不遇にさらされることになりかねない。

 

 

そして、今年は履正社・山口。

山口は、4位以下なら社会人。の意思表示通り、日ハムの強行6位指名を断った。

4位以下という基準はどういうことだろう。

やはり、福井同様、正当評価が得られていないからということだろうか。

逆の見方をすれば、評価が低いのであれば、プロの目から自分の実力は

その程度と見られているのだから、じっくり実力をつけてからでないと続けられない。

と考えたのか。

あと考えられることは金に差が出るからか。

自分を高く売ることは、当然の行為だ。

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