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清原特番 かっとばすぜ

山田久がルーキー清原にバックスクリーンにホームランを打たれ、
「俺がプロに入ったころに生まれたような子よ。
そんな選手に打たれたら俺もう野球辞めたいわ」
と発言したのを聞いていて子供ながらにおもしろかったことを覚えている。

 

打撃の上手、下手を構成する要素は、
技術、脚、目、パワーと思われる。

 

技術は、いろいろ言う。
清原については右へ打つ技術だ。

 

これについては、昨日触れ、バットの遠回りにより

右へ大きな打球が打てると指摘した。

 

落合はたぐいまれな技術を持っていた。

ステップはオープンに踏み込むものの、肩を開かず
長いバットを巧みに使い、右方向へもホームランを打ち、
インコースは腕をたたんで打球に角度をつける。

バックスピンがかかる打球でスタンドまで運ぶバッティングだ。

 

脚とは速さのこと。
脚を生かしたバッティングとはよく言う。

転がす打球を打つことで足の速さでヒットを稼ぐわけだ。

 

目とはピッチャーの投げる球を見極める能力。

前述の落合は目にも優れていたのではないか。

 

ロングヒッターは三振が多いものだが、
落合は選球眼が良く、三振が少なかったものだ。

そのため打率も残り、三冠王を獲得できた。

 

ヒッティングポイントも体に近いので、見極めが効く。

ボールがバットに当たってから打つ方向を決めていたかのような
打ち方だった。

 

同じく三冠王の王も目が良かったのではないだろうか。

 

四球の数がダントツで多く2千個以上は王だけのようだ。
まあ、敬遠も多かったのだろうが。

 

王は、一度、打席とマウンドまでの距離がどうも感覚と違い、
気色悪いことがあったそうだ。

絶対おかしいと思った王は測り直してくれと頼むと
実際に、
18.44Mより短かったということがあったと聞く。

 

これは、目の良さとは違うと思われるが、
そういう感覚が優れていたという例だ。

 

一方、清原は目は悪かったと思われる。
この場合は、視力という意味ではなく、バッティングに必要な見極める目のこと。

 

清原は、バットが遠回りして出てくるので、早めに球を見極めないと
間に合わない。

 

したがい、三振が多く、ワンバウンドのボール球も良く振っていた。

完全なくそボールにも、反応したり、ハーフスイングをすることがよくあった。
これが目が悪いということ。

 

そして最後にパワー。

実は、ここがもっとも実力が開くところで、この差がプロとアマの差、
そしてプロの中でも差がつくところなのだ。

 

清原の右打ちは、ひとつの欠陥でありながら

本塁打525本を構成する大きな要素でもある。

 

外の低めの球でも右方向へホームランできるので

通常ホームランはないと思われるコースでもピッチャーは神経を使う。

 

神経を使った結果、真ん中に入るケースもあり、

そこを引っ張ってホームランにもできる。

 

清原の右へ大きな打球を打つということとパワーがあるという

特長で2000本を超えるヒットと525本のホームランを記録した。

 

打者は完璧にはなれない。

世界一の技術をもつイチローもパワーについては劣る。

 

ホームランを打つことより、あらゆる球あらゆるコースをヒットする

打者になることを選択した。

 

ピッチャーは18.44m先の狭いストライクゾーンに投げなきゃいけない

制約があるのでミスをして甘い球を投げてしまう。

 

打者は大きな特長があれば、欠陥をカバーして

プロの世界でも生きていける。

 

プロと言えど皆、欠陥があり、相手のミスを自分の好結果に

結びつけるということだ。

 

清原のように通常ホームランにならないとおもわれる球でも

逆方向へオーバーフェンスできるのであれば、

その特長だけで一流になれる。

 

あとは、打たなければいいのだ。

 

インコースに来たらファールでいい。

全ての球をインコースにストライクを投げる技術のあるピッチャーは

まずいない。

そういうピッチャーのインコースのストライクは全て見逃して三振でいい。

 

そのかわり、真ん中から外はかっとばすぜ。

 

この考え方もプロの一流だ。

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