昔の野球、特に昭和の野球文化が日本に根付き、
第一スポーツに成り上がったころは、
朝まで飲んで酒が残ったまま球場に来た。
それでも豪快に打つ野武士軍団に福岡のファンは熱狂したものだ。
野武士軍団と言われた無骨な集団を愛する気持ちもわかるが、
それは昔の話。
レベルが低かったから通用しただけのこと。
今そんなことをしていたら通用しない。
昭和のにおいを残す最後の選手として代表される清原。
清原は西鉄育ちの東尾の影響を受け、昔ながらの野球選手像を
引きずっていたようだ。
「今の選手はまじめというかお行儀がよい」
といった趣旨の発言はよく聞いた。
やはり清原も二日酔い、寝不足のまま球場に来ることがよくあったようだ。
こうして
清原は時代の変化の過渡期にいたため
昔の姿を引きずり、レベルが上がっていく中、その変化に気づけず、
自分を高めることを怠り通用しなくなった。