三つ目がこの経緯からもわかるように
仰木が、
「二人に共通することは頑固だということ。野茂のがちょっと上かな。」
野茂は、フォームに手を加えないことを入団の契約条項に入れている。
仰木が去った後の鈴木監督からは、手を加えられようとしたそうだ。
イチローはこのフォームを土井監督からやめるよう言われ、1,2軍を行き来させられ、
「このままでは、打てなくなってしまう。」
と涙したそうだ。
仰木は
なぜ、二人のやりたいようにやらせたのかという問いに
「実力が乏しくて、迷っている選手なら口も出す。しかし、彼らは、超越しとるんですな。私が口をはさむことを超越しとる。」
四つ目が日本人として海外へのパイオニアだったということ。
野茂が投手のパイオニア、イチローが野手のパイオニアだ。
野茂は、野茂マニアという言葉を生み出し、Kボードを出現させた。
両リーグでノーヒットノーランを達成し、その名前「英雄」は英語では「HERO」というからすごい。
王がホームラン王、中国語でナンバーワンというのに似ている。
イチローは、日本人の野手は、通用しないと思われたことを遥かに超越し、
日米首位打者の獲得という離れ業。
通用しないどころか、世界一の打者になってしまった。
エリア51に、イチメーターを生みだした。
これら、4つの共通項から、さらにおもしろいのが、
イチローのプロ初ホームランが野茂からということ。