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テクニックの王様イチローをよく見ると イチローさんの裏話

イチローの象徴的ポーズについて先日記した。

その内容はコチラ

 

もう一個の象徴的な動きである打席に入る前の素振り。

イチローのは素振りとは言えないようなものだ。

通常の打者は、ネクストバッターズサークルではバットにおもりをつけたりしてビュンビュン振り回す。

おもりを外せば、ピッチャーにタイミングを合わせ、実際に打つと同じスイングをする。

しかし、イチローは実際に打席で行うスイングとはかけ離れた動き、

つまりは素振りとは言えないような動きを繰り返す。

バットを思い切り振らず、体の外を回し、ゴルフのように大きく回す。

この動きをなぜやるかということは有名だが、

イチローは、

「打者は胸をなるべくピッチャーに見せないことが大事。とにかく、早い段階で胸がピッチャーの方を向くと腕が自然に出てくる。すると、あらゆる球種に対応できない。なるべく胸を見せず、ヘッドを残しておくこと。」

と言っている。

そのため、胸を見せず、トップはギリギリまで保ち、ヘッドを残すイメージで振りたいので

ネクストバッターズサークルから打席に入る前までの独特の動きになっているそうだ。

 

この意識。

イチローの胸を見せず、トップを保ち、ヘッドを残す打ち方を証明するように

イチローはエルボーガードを肘より二の腕に近い部分に装着する。

 

エルボーガードはデッドボールから肘を守るために作られ、肘にフィットするように出来、

イチロー以外の打者はそのとおり肘にあてる。

おそらく

イチローは上記のバッティング技術により腕がなかなか出てこない。

トップはぎりぎりまで保ち、打てる球と判断した時に動き出すことになる。

デッドボールになる球と判断したときは、トップの位置は変わらず、それゆえ腕は動かない。

だから肘に当たることはなく、よけながら背中に当てるか二の腕に当たることになる。

 

これもイチローの高度な技術と体の使い方による象徴的な現象といえる。

 

ちなみにイチローは自打球から体を守るプロテクターもしない。

これは、していない打者も多くいるが、

今の野球界では、怪我防止のため首脳陣から着けるよう促されるケースが多い。

 

私の高校時代は、バッティンググローブもエルボーガードも

足へのプロテクターも打者はしなかった。許されていなかった。

今は、高校生でもこれらを装着する。

イチローがしない理由は、打ったあとの走りに邪魔になるという理由があるかも知れない。

 

これもイチローを象徴するストッキングを見せるスタイル。

これは、ユニフォームの裾を上げた方が、動きが楽だからということを聞いたことがある。

そして、イチローのスパイクは軽量ですぐに壊れるそうだ。

それくらい、道具に拘りがあるので足へのプロテクターをすることで走りに支障が起きるくらいなら

やらないという判断かもしれない。

 

しかし、

それ以上にそんなところには打たない。

足に当てるような打球は打たないという自信からではないか。

 

できるだけ引きつけ、右方向に飛ぶ打球はフィールドに入れる打球を打つ。

ファールにするときは、かならず三塁方向やレフトの方向。という技術だ。

 

落合もファールは反対方向であり、泳がされたり、インコースのボール球を

打って、引っ張ったファールはほとんどなかった。

高い技術の象徴といえよう。

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