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野手はダイレクトキャッチやタッチアウトの時、グラブを掲げたり、審判の方へ見せつけたりと
アピールをする。
プロでは捕ったことを過度にアピールすることはしない。
捕ったこと、アウトにしたことをアピールするより、
さりげなくプレーをこなしたように見せる方がプロらしく、かっこいいという理由と
審判もプロなので、ちゃんと見てくれることがわかっているからアピールには及ばないという理由、
毎日試合をするので、いちいちワンプレーで喜んでいられず、アピールするのも面倒くさいという理由、
そのプレーでアウトを1つ獲得したことだけで派手なアピールをして刹那的に喜んでいる場合ではなく、
先の試合展開へと意識が働いているという理由、といったものが考えられる。
それに対して高校野球などは一発勝負であり、その試合に賭けている。
1試合への思い入れが強いためアウト1つを獲得したことに喜び、大舞台で自身のファインプレーに酔い、
グラブを掲げたくなり、さらにスタジアムにアピールしたくなる。
また、幼少期よりアピールするよう教育されているという理由もある。
フライやライナーを際どく収めたら、グラブを突き出し
審判に見えるようアピールしなさいという教育だ。
これは、審判に捕ったことをよく見えるようにして、アウトをしっかり宣告してもらおうということだ。
タッチでもアピールする。
タッチの場合はランナーの陰になり見えにくい場合が出てくるので、
キャッチしてタッチしていますよ、と訴える。
また、アウトかセーフか微妙なタイミングに見られるプレーに対しタッチしたことで
このランナーは当然アウトですよねという雰囲気を作り、審判の手を挙げさせるよう誘導し、
アウトと言わしめすためだ。
だが、技術に甘い高校生などのアマチュアは過度のアピールは避けないと
落とし穴が待っている場合がある。
それは、スライディングキャッチをした時などの難しいプレーの時だ。
その理由は次回へ。
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