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野球選手の寿命は延びているのかⅡ

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昨日からのつづきとなる。

 

その2つのうちのひとつが、レベルについていけなくなったことだ。

加齢による衰えではなくて、実はレベルの高さについていけてないということだ。

これは周りで見ていても、なかなかはっきりとした裏付けがとれるわけではないし、

選手本人も気づかないことが多く、気づいていてもプライドがあるので口にしない。

だから医学でも証明され一般の人でも理解しやすい加齢による衰えで言い訳するのだ。

 

選手のレベル、野球のレベル、体格のレベル、情報のレベルと

いろいろなレベルが確実に少しずつレベルアップしている。

だから一流選手で20年もやっていれば、入ったころのレベルとはかなり変わってきている。

もちろんその選手自体のレベルもあがっていき、プロとしてプレーしているわけだが、

自分のレベルはどこまでも上がっていくというわけにはいかず、

全体のレベルの上昇についていけなくなる、あるいは追い越される瞬間があるのだ。

 

サッカーでは、昭和30年代後半から40年のはじめくらいの日本代表のレベルは、

今の高校サッカーの全国レベルかそれより下といわれている。

昭和40年といえば今から半世紀ほど前ということだ。

 

50年の間に高校サッカー全国レベルが、その上の大学レベル、その上の社会人レベル、

その上のプロ、さらには日本代表のレベルにまで到達しているということだ。

それだけ、一般の生活という段階から底上げされれば、

裾野が広がりレベルは上がっていくということ。

 

当然、野球にも言えることであり、昔の映像を見ると

プロのレベルってこんなものなのかと感じる場面が多々ある。

道具が悪かったからという理由はあるが。

 

以前はテレビに映し出されるプロ野球ははるか彼方、

手の届かないところで行われている戦いだと思っていた。

しかし今、確実に肥えたその目で見ると稚拙に映る部分がやはり多くある。

 

よく往年のスターが昔の野球を語る際、誰々の球は速かったとか、毎日登板していたとか

170M飛ばしたとか、誰々の変化球はすごいとか、あの頃のあのチームは最強とか言うけれど、

こういうものは尾ひれ羽ひれがつき、誇張されるか、勘違いのことばかりだ。

博覧強記は度が過ぎることが多い。

 

人は自分が生きた時代を美化したがるもの。

レベルは確実に今が一番上だ。

当時の選手が、当時のままプレーしたら到底、今のレベルでは通用しない。

したがって、けがをすることによりレベルに対応できるトレーニングができないことが重なり、

引退へと追いやられるのだ。

 

さらに明日へ続ける。

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