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世界一のセカンド荒木 2000本安打 ホームランは33本

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荒木が2000本安打を達成したことで一昨日、落合のコメントがおもしろいと記した。

【落合博満氏手記】オレの野球に荒木という選手は絶対に欠かせなかった

そして、さらにこの件について触れるとしていたが、1日空いて今日になった。

 

「相手のヒットを捕った数を加えられれば、とうの昔に2000本行っているよ。」

という発言は、まさにその通り。

名球会の入会条件もヒットの数でしかないが、野球は点をやらないスポーツだから

相手のヒットを阻止した守備はヒットと同等以上の価値がある。

 

ただ、この記事の中で、落合は、「野球は点取り勝負だけど、点をやらない勝負でもある。」

と言っているようだが、逆だ。

野球は点をやらないスポーツであり、相手より一回多くホームを踏んで、守り抜くというスポーツだ。

 

点取りスポーツとは、

バスケやバレーのように無失点に抑えることは不可能で、点をやりながらも点をとり、

加点していくスポーツを言う。

野球は守ることがベースとなっており、少年野球からプロに至るどの世代、どのレベルにおいても

イニングのスコアには“0”が刻まれることが圧倒的に多い。

 

落合は、監督就任の際、「おもしろい野球をやるつもりはない」

と発言していたと記憶している。

三冠王・落合には打つ野球をやるのではという周囲の当然のイメージがあろうが、

落合は、守りの野球をやり、きっちりとした野球で勝つことを宣言したのだ。

野球の本質だ。実はこれが一番おもしろい。

 

打撃は、“水もの”という表現がある通り、いつも高い確率がとれる作戦として採用するべきものでない。

だから、打撃に頼ると、うまくハマれば大勝するが、ダメなら負けが続くことになりかねない。

そんなものに頼って勝負をするわけにはいかないということだ。

 

長いシーズンでひとつ相手より勝ちが多ければチャンピオンとなるプロの世界は、

全ての試合を勝とうとしない。

負け試合をつくりながら、リーグの中でチームを有利な位置にもっていくゲームだ。

そのためにも、計算しやすい守備のチームをつくる。

 

そこにピタリハマったのが若い荒木だったわけだ。

荒木は、脚力と守備力、そして細身ながら身体能力の高さがあった。

鍛えれば、戦力になると踏んだのだろう。

 

かつて、オリンピックの時だったと思うが

荒木が選手として一番、アブラがのりきっていると思われる頃に

その名前が日本代表になかったことがある。

その際、落合は、

「俺だったら荒木をセカンドにするけどな。あいつは世界一のセカンド。」

とものすごく高く評しているのが、とても印象に残っている。

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