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つなぎを要求された荒木と宮本 荒木は入団から22年 宮本は大学→社会人41歳5ヶ月

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荒木は抜群の守備力とそれを可能にする脚力が優れた選手。

40歳の今もなお、この技術でプロの一線でいる。

そのため2000本という打撃での一流の称号をも獲得できた。

守備と走塁でファンが期待し、それに応えてくれる見事なプレーを見せてくれ、

まさにエンターテインメントを含んだ魅せるプレーをしてくれる選手だ。

細身の体ながら身体能力の高さをうかがわせる。

それゆえ、若い頃は左打ちにも取り組んでいた。

 

プロになるには野手の場合、打力がないとプロからの誘いも来ないものだし、

たとえ、入団がかなっても守備力や走力だけでは常時試合出場というのはむずかしい。

守備は、練習を重ねればうまくなる。

打撃を買われて入団した選手が、最初は下手でも使えるようになるから。

そして試合で打球が飛んでこない可能性もあり、

守備力があろうが、なかろうが試合に影響しない可能性がある。

 

一方、打席は3打席は回ってきて、4打席、5打席それ以上もあり得、

だから、一般的には多少守備に目をつむっても打撃力を優先する傾向がある。

アマチュア選手でプロレベルの守備力をもつ選手は多いが、

プロレベルの打撃力があれば、アマチュアでとどまっているということは少ない。

 

荒木は、2000本安打を達成し、名球会入りした選手で最もホームランが少ない33本。

荒木は、ホームランを打つ選手を目指さず、脚を生かした選手になることを選んだ結果だろう。

また、つなぎの打順を任されることも多く、打席での制約が多い。

その中で2000本のヒットを重ねることは、とても大変だ。

 

ほとんどの名球会入り打者がクリーンアップを打つなどチームの主力であり、

自由に打たせてもらえる立場にある選手ばかりだ。

 

これは、宮本にも通ずる。つなぎの役目だった宮本も打席に制約が多く、

名球会選手では荒木の次にホームランが少ない。

つなぎを求められ、打席に制限が多い荒木と宮本は、そのため2000本安打達成が遅くなった。

荒木は入団から22年での達成という

キャッチャーだったから長くできた谷繁に次ぐ2番目の遅さだ。

宮本は大学→社会人を経由していることもあり、41歳5ヶ月でという達成当時は最年長記録だった。

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