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清宮も早実のキャプテンとして、仲間とともに甲子園出場だけを見つめた

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1年生から話題を振りまいた清宮の高校野球は終わった。

日本代表に選出されることは間違いないから高校生としての対外試合は、まだ続く。

しかし、それはおまけだ。

 

自チームで目指す勝利がなくなったことは、そのレベルでの自身の野球の終わりを意味する。

ただ、清宮は1年生の時、日本代表の4番を務め、アメリカに敗れた。

その時、アメリカへのリベンジを誓っていたので有意義な大会になる。

経験としては、プラスに働く。

 

その2年前のU-18大会では、自分のチームは秋へ向け新チームが始動するタイミングだった。

清宮は、チームの中心とはいえ、ファーストを守り、打つだけの選手だ。

だから、新チーム結成時に必ずチームにいなくちゃいけないというわけではないだろう。

世界大会で高度なピッチャーと対戦することが、良い経験になった。

そしてそれがそのまま自チームにプラスになるかもしれない。

しかも、確実にプロへ行く清宮にとって、個人、日本にプラスに働くだろう。

これが、エースだったり、キャッチャーだったり、キャプテンだったり、

内野の中心選手だったり、つまりは、ファーストで打つだけの選手以外だったら

チームは、不在が不安だったにちがいない。

 

昨年の2年生時は甲子園出場もなかったうえ、

最後の1年に賭ける意味もあり、日本代表には名を連ねなかった。

昨年は世界大会でなく、アジアのチーム相手なので経験にはならなかったから

自チームの成長に専念すべきでよかった。まして、キャプテンを任されていたのだから。

 

高校スポーツは、自分が選択した高校で出会った仲間との目標を成就するためだけに生き抜く。

今はNECでバレーボールをする日本のエース古賀は、最上級生になったとき、

それまで日本一になれずにいたチームでキャプテンに就任した。

大黒柱をキャプテンに据え、悲願へ突き進むはずだったが、他の選手との衝突や、

チームをうまく引っ張れないことで、練習中に言い合いになったり、涙したりしていた。

 

日本代表になるほどの選手だ。それも、高校日本代表でなく、

トップチームの日本代表になるほどの選手だ。

高校生の同級生など

上から説き伏せればいいところだが、チームで話し合い、仲間と共に精進していった。

 

トップの日本代表に選出されようと、

自分の所属するチームのためにならないと思えば、代表は固辞した。

そして、目標は「春高バレー優勝、日本一」と言い切っていた。

よくぞ言った。その通り。

チームに見切りをつけるなどというナンセンスな考えは一切持っていなかった。

 

清宮も早実のキャプテンとして、仲間とともに甲子園出場だけを見つめた。

清宮とともに重圧と戦った3年生 「貴重な時間だった」

 

1年の甲子園でも、日本代表でも、昨年の夏も敗けて涙を見せていた清宮も、

3日前の決勝で敗れたときは、

3年生キャプテンとして引っ張る立場だったからだろう、必死にこらえようとした。

だが、インタビューで仲間のことに話を振られた瞬間、こらえきれなくなっていた。

高校野球に賭けた仲間との2年数か月の濃い時間を思い出すと言葉に詰まる。

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